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石田雅彦

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科学ジャーナリスト

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見解生成AIを利活用する企業や団体、公的機関が増えています。生成AIを使えば効率的に文書を作成したりプレゼン資料をまとめたりすることが可能です。 ただ、生成AIを使ったことのある人にはよくわかると思いますが、かなり頻繁に誤情報が紛れ込むことが起きます。問題は、明らかな間違いならすぐにわかりますが、生成AIがいかにもありそうなもっともらしい嘘を本当のことに混ぜ込んでつくことです。 生成AIを使うヒトは、自分がわからないことを含め、生成AIに文章などを作成させることが多いため、それが本当なのか嘘なのかを判断できず、生成AIまかせになってしまいがちです。そもそも自分が知らないことを生成AIに作成させるわけで、それを改めて検証したり検索したり真偽を判別していたら生成AIに作成させる価値はなくなってしまいます。一種のジレンマなわけですが、生成AIの作成データを評価する生成AIが必要なのかもしれません。

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  • 大元隆志

    CISOアドバイザー

    解説サービスを提供した企業ばかりが責められていますが、委託した側のサービス選定プロセスに不備が無かったか…続きを読む

  • 八田真行

    駿河台大学経済経営学部教授

    見解現状の生成AIには事実に基づかない情報や存在しない話を勝手に生成してしまうハルシネーションの問題があ…続きを読む

コメンテータープロフィール

いしだまさひこ:北海道出身。法政大学経済学部卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修士課程修了、医科学修士。近代映画社から独立後、醍醐味エンタープライズ(出版企画制作)設立。紙媒体の商業誌編集長などを経験。日本医学ジャーナリスト協会会員。水中遺物探索学会主宰。サイエンス系の単著に『恐竜大接近』(監修:小畠郁生)『遺伝子・ゲノム最前線』(監修:和田昭允)『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』など、人文系単著に『季節の実用語』『沈船「お宝」伝説』『おんな城主 井伊直虎』など、出版プロデュースに『料理の鉄人』『お化け屋敷で科学する!』『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。

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