補足喫煙と運動パフォーマンスの関係では、そもそも心肺機能などが優れた人がスポーツを続けたりエリートアスリートになったりするため、喫煙による身体機能への悪影響を正しく評価することが難しく、一般人とエリートアスリートで区別が必要です。そのため、研究によっては矛盾した結果が出ることもあり、またそれが喫煙しても運動パフォーマンスには影響がない、という誤解につながることもあります。 ただ、こうした背景があってさえなお、運動パフォーマンスに対する喫煙の悪影響を示す研究は多く、米国の消防士の検診データを用いた研究によれば、腕立て伏せの回数で比較した場合、喫煙率が高いグループほど腕立て伏せの回数が少なくなることがわかりました。 また、こうした結果は加熱式タバコのアイコスなどでも同じで、アイコスの喫煙者27人を対象にした研究によればアイコスの喫煙も従来の紙巻きタバコと同様、心臓の収縮・拡張機能を低下させました。
コメンテータープロフィール
いしだまさひこ:北海道出身。法政大学経済学部卒業、横浜市立大学大学院医学研究科修士課程修了、医科学修士。近代映画社から独立後、醍醐味エンタープライズ(出版企画制作)設立。紙媒体の商業誌編集長などを経験。日本医学ジャーナリスト協会会員。水中遺物探索学会主宰。サイエンス系の単著に『恐竜大接近』(監修:小畠郁生)『遺伝子・ゲノム最前線』(監修:和田昭允)『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』など、人文系単著に『季節の実用語』『沈船「お宝」伝説』『おんな城主 井伊直虎』など、出版プロデュースに『料理の鉄人』『お化け屋敷で科学する!』『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。
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