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井上久男

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経済ジャーナリスト

報告

解説100年に一度の変革の本質とは何か、それは賢いクルマへの進化であり、クルマのスマートフォン化やロボットカーへの進化のことを指す。今や脱炭素の視点だけでEVシフトを見ていては方向性を誤る。反ESGのトランプ次期米大統領とEV最大手テスラのイーロン・マスクCEOが接近している意味は何か深く考えるべきだ。マスク氏はロボットカーでも覇権を握るため政治に近づいているのではないか。そこでは規制緩和もカギとなるので。また日産とホンダの経営統合交渉を早める契機となった鴻海の動きの意味は何か。鴻海はアップルのスマホを生産している。賢いクルマとは、車輪の上にスマホが載っているイメージである。スマホを造ることが最もうまい会社が、自動車産業に参入してくるのは当然の流れと言える。スピード経営をモットーとする鴻海が自動車事業を早急に拡大させるために、様々なノウハウをもつ自動車メーカーの買収に動くのも合理性がある

コメンテータープロフィール

1964年生まれ。88年九州大卒。朝日新聞社の名古屋、東京、大阪の経済部で主に自動車と電機を担当。2004年朝日新聞社を退社。05年大阪市立大学修士課程(ベンチャー論)修了。主な著書は『トヨタ・ショック』(講談社、共編著)、『メイドインジャパン驕りの代償』(NHK出版)、『会社に頼らないで一生働き続ける技術』(プレジデント社)、『自動車会社が消える日』(文春新書)『日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年』(同)。最新刊に経済安全保障について世界の具体的事例や内閣国家安全保障局経済班を新設した日本政府の対応などを示した『中国の「見えない侵略」!サイバースパイが日本を破壊する』(ビジネス社)

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