小中高生の自殺者数500人超と高止まり 厚生労働省「危機的な状況」として対策を強化
テレビ朝日系(ANN)
見解子供の場合、ストレスが自分の体をどれだけ蝕んでいるか自分で理解するのは難しい。とくに、人に向けて言語化するのはかなりハードルが高いです。精神的なストレスからくる腹痛や頭痛、吐き気も、周りからは身体的な疾患として扱われ、心の状態には目を向けられにくいです。 大人に向けられた話ですが、先日に厚労省は50人未満の全事業所にも、働く人の【ストレスチェック】を義務付ける方針を固めたという報道がありました。 今は、多く小学生にもタブレットが支給されており、本来は学生にこそ定期的なストレスチェックの実施が重要でしょう。当然、大人とは様式が異なって構いません。今の心の状態を自分で知ることや、それを誰かに相談したり、誰かが気がつくきっかけはとても貴重です。 さらに「自分の心の状態と向き合う」という行為が、生きていくうえで、ごく自然なことだと知ってもらうことにも大きな意義を生むのではないでしょうか。
兵庫県出身。島根大学を卒業後、大阪を中心に精神科医・産業医として活動している。産業医としては毎月30社以上を訪問し、一般的な労働の安全衛生の指導に加えて、社内の人間関係のトラブルやハラスメントなどで苦しむ従業員にカウンセリング要素を取り入れた対話を重視した精神的なケアを行う。精神科医としてはうつ病、発達障害、適応障害などの疾患の治療だけではなく、自殺に至る心理、災害や家庭、犯罪などのトラウマケアにも力をいれている。さらに、ブログやツイッター、講演会などでこれらを分かりやすく「ラフな人生をめざすこと」を発信している。