見解トランプ氏や同氏の発言が独裁者ヒトラーを彷彿させることはこれまでも指摘されてきました。昨年12月には、トランプ氏自身も、FOXニュースの番組で「初日だけは独裁者になる」と言及しています。その意味では、バイデン政権がヒトラーを持ち出して批判することに新しさはなく、大統領選にどれだけ影響を与えるかは分かりませんが、接戦州のほとんどでトランプ氏にリードを許しており、経済やインフレ対策において厳しく評価されているバイデン氏としては、トランプ氏が再就任した場合、アメリカが直面する可能性がある脅威を強調して対決することで、支持回復を図ろうとしているのかもしれません。
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コメンテータープロフィール
大分県生まれ。早稲田大学卒業。出版社にて編集記者を務めた後、渡米。ロサンゼルスを拠点に、政治、経済、社会、トレンドなどをテーマに、様々なメディアに寄稿している。ノーム・チョムスキー、ロバート・シラー、ジェームズ・ワトソン、ジャレド・ダイアモンド、エズラ・ヴォーゲル、ジム・ロジャーズなど多数の知識人にインタビュー。著書に『9・11の標的をつくった男 天才と差別ー建築家ミノル・ヤマサキの生涯』(講談社刊)、『そしてぼくは銃口を向けた」』、『銃弾の向こう側』、『ある日本人ゲイの告白』(草思社刊)、訳書に『封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか』(講談社 )がある。
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