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飯塚真紀子

飯塚真紀子

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在米ジャーナリスト

報告

補足バイデン氏は、何人もの側近をクビにしてきたトランプ氏とは対照的に、部下をクビにすることを好んでいません。アフガンから米軍を撤退させて批判された時も国家安全保障関係の顧問たちを更迭すべきだとの声が上がりましたが、更迭しませんでした。メキシコとの国境から不法移民が流入している問題に関わる補佐官の更迭も行っていません。 トランプ氏は先日の討論会で「この男は誰もクビしていない。彼はアフガンの惨劇に関わった軍人全員をクビにすべきだった。わが国史上最も恥ずべき瞬間だ。国境に関わっている誰かをクビにしたのか? それが世界史上最悪の国境を生んだのだ」とバイデン氏がクビにしないことを問題視し批判しました。 トランプ氏にひどく批判されたから、バイデン家の人々が側近の更迭を検討したのかどうかはわかりませんが、それだけ彼らは、バイデン氏の討論会での失敗が世論や民主党に与えた悪影響を懸念しているということでしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 西山隆行

    成蹊大学法学部政治学科教授

    見解バイデン家が民主党の一部の人に強い不満を持っているのは間違いないでしょう。バイデンは地元のデラウェア…続きを読む

  • 前嶋和弘

    上智大学総合グローバル学部教授

    補足バイデンの「撤退」を巡り、インサイダーの様々な思惑の情報戦が続きます。

コメンテータープロフィール

大分県生まれ。早稲田大学卒業。出版社にて編集記者を務めた後、渡米。ロサンゼルスを拠点に、政治、経済、社会、トレンドなどをテーマに、様々なメディアに寄稿している。ノーム・チョムスキー、ロバート・シラー、ジェームズ・ワトソン、ジャレド・ダイアモンド、エズラ・ヴォーゲル、ジム・ロジャーズなど多数の知識人にインタビュー。著書に『9・11の標的をつくった男 天才と差別ー建築家ミノル・ヤマサキの生涯』(講談社刊)、『そしてぼくは銃口を向けた」』、『銃弾の向こう側』、『ある日本人ゲイの告白』(草思社刊)、訳書に『封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか』(講談社 )がある。

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