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伊原薫

伊原薫

認証済み

鉄道ライター

報告

補足ユーカリが丘線は、このエリアの開発を手掛けている山万が街開きに合わせて建設した路線です。当時は同線のような新交通システムは"最先端の鉄道システム"であり、また不動産会社が鉄道を運営することに対して国から「不動産屋が鉄道の運営なんてできるわけがない、安全を馬鹿にするな」とまでの反発があったそうです。それでも住民のために新しい良いものを取り入れようという気概が、今回の顔認証改札システム導入にも表れているといえるでしょう。 他の鉄道会社と乗り入れを行なっていないことなどから、同線はこうした新技術導入のハードルが低いといえますが、今後はQR乗車券よりも一歩進んだ方式として、全国にも広まるかもしれません。一方で、運賃の引き去りをどうするのか(クレジットカード紐付けなのか銀行引き落としなのか)など、さまざまなハードルをどうクリアするのか、見守りたいところです。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 宮武和多哉

    ライター(乗り物・モビリティ全般、観光、ご当地グルメ)

    補足顔認証での乗車はドイツ・ズートクロイツ駅や中国・武漢駅など(いずれも2017年)で導入実績があります…続きを読む

  • 山口健太

    ITジャーナリスト

    解説磁気乗車券は改札機の維持にコストがかかるのが難点ですが、かといって交通系ICも機器の導入コストが高い…続きを読む

コメンテータープロフィール

大阪府生まれ。京都大学大学院都市交通政策技術者。鉄道雑誌やwebメディアでの執筆を中心に、テレビやトークショーの出演・監修、グッズ制作やイベント企画、都市交通政策のアドバイザーなど幅広く活躍する。乗り鉄・撮り鉄・収集鉄・呑み鉄。好きなものは103系、キハ30、北千住駅の発車メロディ。トランペット吹き。著書に「関西人はなぜ阪急を別格だと思うのか」「街まで変える 鉄道のデザイン」「そうだったのか!Osaka Metro」「国鉄・私鉄・JR 廃止駅の不思議と謎」(共著)など。

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