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井出留美

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食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)

報告

補足昨年12月、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの発表によれば、一世帯が出す食品ロスの金額は年間72,000円でした。一人あたり一万円札3枚以上を捨てている計算になります。 一方、2022年から相次いでいる食品の値上げによる一世帯あたりの家計負担金額は年68,000円を超えています(帝国データバンク)。今まで捨てていた食品を捨てなくなれば、この値上げ分は相殺できる計算になります。 食品ロスによる経済損失金額が、今年初めて政府から発表されました。4兆円です。また、一般廃棄物の処理コストは年間2兆1,519億円です。この中には食品ロスを含む生ごみ(重さの80%が水)が含まれており、おそらく8,000億円以上の税金が食べ物を燃やすために使われていると推察されます。 給料は上がらない、物価は上がる世の中だからこそ、十分に食べられる食品を捨てないことは、経済・環境・社会の面からとても大切です。

コメンテータープロフィール

井出留美

食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け、誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』他。食品ロスを全国的に注目させたとして食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。https://iderumi.theletter.jp/about

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