群馬県内で全国大会初開催 食品ロス削減へ理解深める 群馬・高崎市
社会問題となっている「食品ロス」について理解を深め、問題解決を図ろうという全国大会が高崎市で開かれました。 この全国大会は、食品ロス削減を目指す自治体同士でつくる組織が2017年から10月30日の「食品ロス削減の日」にあわせ各地で開いているものです。県内では初めての開催で、会場では、県内外の企業や自治体による食品ロス削減に向けた先進事例を紹介するパネル展示が行われました。 こちらは埼玉県内の企業が製造した外食で食べきれなかった料理などを持ち帰る「ドギーバッグ」の新商品です。素材に再生プラスチックを使うことで耐久性があり、洗って繰り返し使うことができるということです。 このほか、元食品メーカー勤務で食品ロス問題を多く取り扱うジャーナリストの井出留美さんが講演を行い「食品ロスによる1世帯当たりの損失額は年間約7万円で、これは近年の食品の値上げ額と同程度だ」と解説しました。また、食品ロスの問題は環境負荷の増大だけではなく、焼却コストの増大が財政にも影響を与えるとしました。そして、無駄な廃棄をなくすために賞味期限と消費期限の違いを正しく理解することなど消費者にも取り組みを求めました。 訪れた人は、自らが取り組める削減方法について理解を深めていました。