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井出留美

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食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)

報告

見解先日、Xのトレンドで「セブン苦境」と上がっていたので一連の投稿を見たところ、弁当箱の下の部分が上の部分より狭く(小さく)なっているものや、底が高くなっているもの(上げ底)、海苔のイラストが描かれた容器、バナナミルクやいちごミルクの容器にバナナ色やいちご色のイラストが描かれ、あたかも果肉が入っているよう見せた容器の写真がありました。「事実をもって投稿を」とのことですが、投稿の写真は事実を示していたと思います。 公正取引委員会の調査によれば大手コンビニ一店舗あたり年間468万円(中央値)の食品を捨てており、この金額は民間企業の給与所得者の平均年収458万円(国税庁発表)とほぼ同等です。スーパーでよく見る半額引きなどは、セブンイレブンでほぼ見ません。売れ残って捨てる食品の費用の85%以上を加盟店に負担させ、本部は15%しか負担しない「コンビニ会計」こそ阿漕(あこぎ)なやり方ではないかと考えます。

コメンテータープロフィール

井出留美

食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)

奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け、誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』他。食品ロスを全国的に注目させたとして食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。https://iderumi.theletter.jp/about

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