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堀向健太

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医学博士。大学講師。アレルギー学会・小児科学会指導医。

報告

補足マラセチアは、皮膚に常在する(人間と共存している)真菌(かび)です。増えるために油を必要とするため、人間の皮脂が多い頭皮や上半身に多いことが知られています。 また、皮膚の保湿成分(セラミド)を分解し、アトピー性皮膚炎の悪化要因になり[1]、汗の中にもマラセチアの成分が含まれていることが報告されており、汗をかいたときに痒くなる原因にもなります。 上半身のアトピー性皮膚炎が悪化しやすい方は、市販されている抗真菌作用のあるシャンプーやボディソープが有効な場合があります。また、アトピー性皮膚炎に有効な抗炎症薬『タクロリムス』が効果があることが報告され[2]、上半身が悪化しやすいアトピーに処方を考えることがあります。 [1]Front Immunol. 2023 Feb 22;14:1114321. [2]JAAD 2021; 84(5): 1278-84.

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コメンテータープロフィール

堀向健太

医学博士。大学講師。アレルギー学会・小児科学会指導医。

小児科学会専門医・指導医。大学講師。アレルギー学会専門医・指導医・代議員。1998年 鳥取大学医学部医学科卒業。鳥取大学医学部附属病院・関連病院での勤務を経て、2007年 国立成育医療研究センターアレルギー科、2012年から現職。2014年、米国アレルギー臨床免疫学会雑誌に、世界初のアトピー性皮膚炎発症予防研究を発表。医学専門雑誌に年間10~20本寄稿しつつTwitter(フォロワー12万人)、Instagram(2.4万人)、音声メディアVoicy(5600人)などで情報発信。2020年6月Yahoo!ニュース 個人MVA受賞。※アイコンは青鹿ユウさん(@buruban)。

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