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八田真行

八田真行認証済み

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駿河台大学経済経営学部教授

報告

見解ロシアという一国だけが情報鎖国するぶんにはある意味どうでもよいのですが、こうした傾向が続くと、オープンでグローバルな(よってどの国から見ても基本同じコンテンツが見られる)インターネットが、政府や企業によってコントロールされた複数の小さなネットワークに分裂してしまうという「スプリンターネット」に陥る危険があります。確かに政府による規制が難しいという意味で現状のインターネットには問題があるのですが、政府が反民主主義的、権威主義的で国民を軽視している場合もあるわけで、難しいところです。一時はネットに手も足も出なかった国家の復権という面もあるかもしれません。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    解説昨今のプーチン政権の姿勢からすれば、当然こうなるだろう。 むしろ、これまでYouTubeが野放しだっ…続きを読む

コメンテータープロフィール

八田真行

駿河台大学経済経営学部教授

1979年東京生まれ。東京大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。一般財団法人知的財産研究所特別研究員を経て、現在駿河台大学経済経営学部教授。専攻は経営組織論、経営情報論。Debian公式開発者、GNUプロジェクトメンバ、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事。Open Knowledge Japan発起人。共著に『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社)、『ソフトウェアの匠』(日経BP社)、共訳書に『海賊のジレンマ』(フィルムアート社)がある。

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