Yahoo!ニュース

服部倫卓

服部倫卓認証済み

認証済み

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

解説昨今のプーチン政権の姿勢からすれば、当然こうなるだろう。 むしろ、これまでYouTubeが野放しだったことが不思議に思われるが、一つには、子供向けのチャンネルの存在があるだろう。以前私は、ロシアでユーザー数の多いYouTubeチャンネルのランキングを調べたことがあったが、上位は大部分が子供向けのチャンネルだった。 そうした実態があるのに、YouTubeを禁止したら、母親層の大反発を招きかねない(プーチンは意外とそういう声には弱い)。なので、「さすがの」プーチンもYouTube禁止にはなかなか踏み切れなかったということのようである。 今般、満を持して禁止したのは、ロシア独自の動画サービスが軌道に乗り、子育て家庭の反発の恐れが小さくなったということなのではないか。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 八田真行

    駿河台大学経済経営学部教授

    見解ロシアという一国だけが情報鎖国するぶんにはある意味どうでもよいのですが、こうした傾向が続くと、オープ…続きを読む

コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

関連リンク(外部サイト)

服部倫卓の最近のコメント