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八田真行

八田真行

認証済み

駿河台大学経済経営学部教授

報告

補足AIファッションモデルはスキャンダルの懸念が無いのもさることながら、例えば衣服に関しては様々な体型、年齢、あるいは人種での無数の着用例が低コストで用意できるようになるわけで、想像していたイメージと違ったという理由での返品も減るでしょうし、企業や消費者にはメリットが大きいように思います。 しかし、従来ファッション業界は人間のファッションモデルやメイクアップ・アーティスト、カメラマンといった様々な専門家が関わる裾野が広がっていた世界で、彼らの仕事が無くなってしまうのは懸念材料です。人間のモデルを学習データ源としてきちんと同意をとらず使っているという話も聞きます。技術革新とはそういうもの、と切り捨てるのもよいですが、結局人間社会は人間のためにあるわけで、このままではネオ・ラッダイト的な心情が強まるのではないかと懸念します。

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    文京学院大学教授(マーケティング戦略)、プロデューサー

    見解すでにAIモデルを使った広告が「新聞広告賞」を受賞するなど(第43回、近畿大学)、AIモデルの「キャ…続きを読む

  • 山口真一

    国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 准教授

    解説AIモデルを活用する動きは広がっています。費用対効果が高いだけでなく、モデルに関連した炎上リスクがな…続きを読む

コメンテータープロフィール

八田真行

駿河台大学経済経営学部教授

1979年東京生まれ。東京大学経済学部卒、同大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。一般財団法人知的財産研究所特別研究員を経て、現在駿河台大学経済経営学部教授。専攻は経営組織論、経営情報論。Debian公式開発者、GNUプロジェクトメンバ、一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)理事。Open Knowledge Japan発起人。共著に『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社)、『ソフトウェアの匠』(日経BP社)、共訳書に『海賊のジレンマ』(フィルムアート社)がある。

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