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畑中三応子

畑中三応子認証済み

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食文化研究家/料理編集者

報告

補足戦後復興が進んだ1950年代、日本ではスタミナ料理が流行し、疲労回復、滋養強壮、造血効果を求めて、レバー、もつ(内臓全般)とニンニクが人気素材になりました。また、健康への関心の高まりから肝臓薬などの保健薬がブームになり、食べ物としての肝臓もさらに注目され、レバー料理のレシピが多数開発されました。レバーペーストが市民権を得たのはこの頃です。 中華のレバニラ炒めが普及をはじめたのは1960年代で、中華食堂の押しも押されぬ人気メニューになったのは1970年代だったと思います。ブームを起こしたスター素材のレバーが主役でニラは脇役という役どころからいって、日本では「レバニラ炒め」と呼ぶのが正統派でしょう。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 中島恵

    ジャーナリスト

    見解正直、呼び方はどっちでもいいかなと思います。私の本でも紹介していますが、コロナ禍で往来が途絶えて以降…続きを読む

コメンテータープロフィール

『シェフ・シリーズ』『暮しの設計』(ともに中央公論社)編集長をつとめるなど約350冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代の食文化を研究・執筆。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞、Yahoo!ニュースエキスパート「ベストエキスパート2024」コメント部門グランプリ受賞。著書に『熱狂と欲望のヘルシーフード−「体にいいもの」にハマる日本人』(ウェッジ)、『ファッションフード、あります。−はやりの食べ物クロニクル』(ちくま文庫)、『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』『カリスマフード−肉・乳・米と日本人』(ともに春秋社)など。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。

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