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畑中三応子

畑中三応子

認証済み

食文化研究家/料理編集者

報告

解説同じ紙パック入りの牛乳でも、表示をよく見るといろいろな種類があります。 まぎらわしいのですが、搾って殺菌しただけの「成分無調整牛乳」に対し、「成分調整牛乳」は、生乳から水分、乳脂肪分、無脂乳固形分等の一部を除去し、成分を調整した牛乳。値段が安いからと、こちらを買って、なんとなく薄くてコクが少ないと感じるのは、乳脂肪が低いためです。また、大半の牛乳は超高温瞬間殺菌法で殺菌されていますが、少数ながら低温殺菌のタイプも販売され、あきらかな味の違いを感じられるはずです。 一方、「乳飲料」は、コーヒー牛乳やフルーツ牛乳、ビタミンやカルシウム、鉄分など栄養素を強化したタイプ、おなかがゴロゴロしない乳糖分解タイプなど、バリエーション豊富。濃厚さをアピールした商品名のミルクは、生乳に脱脂粉乳、濃縮乳、クリーム、バターなどの乳製品を加えて成分を調整したもので、「加工乳」というカテゴリーです。

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  • 西川立一

    ラディック代表/流通ジャーナリスト/マーケティングプランナー

    見解スーパーでは購買頻度が高い牛乳の価格は安さをアピールする主要アイテム。各社低価格を打ち出し集客を図っ…続きを読む

コメンテータープロフィール

『シェフ・シリーズ』『暮しの設計』(ともに中央公論社)編集長をつとめるなど約350冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代の食文化を研究・執筆。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞、Yahoo!ニュースエキスパート「ベストエキスパート2024」コメント部門グランプリ受賞。著書に『熱狂と欲望のヘルシーフード−「体にいいもの」にハマる日本人』(ウェッジ)、『ファッションフード、あります。−はやりの食べ物クロニクル』(ちくま文庫)、『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』『カリスマフード−肉・乳・米と日本人』(ともに春秋社)など。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。

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