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橋本愛喜

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見解この池袋事故が起きた直後、「免許返納」をする高齢ドライバーが急増しました。なかには家族が説得して返納させたケースも。 しかし、とりわけ地方の高齢者はクルマがないと生きていけません。その数が徐々に増加しているのを、私も実家に戻るたびに感じます。高齢者による踏み間違い事故は、大きく社会問題として捉える必要があるんだと思います。 同じように、ブルーカラーにおける現場の高齢化は深刻で、最近では89歳の建設作業員が現場で事故死しました。 高齢者の現場労働は自他の命に関わる一方、生活困窮者の社会的セーフティネットになっているという皮肉な現状。 「免許返納」も「労働」も、「何歳でリタイアしなければならない」という規則はありません。そして、どちらも「やめたくてもやめられない」という事情があります。 ますます高齢化していく日本は、そろそろ本気で高齢化について考える時期にきているのではないでしょうか。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 福永活也

    福永法律事務所 代表弁護士

    解説結果論ですが、老衰で亡くなる数年前まで普通に車を運転する免許が与えられていたわけです。高齢化社会が進…続きを読む

  • 碓井真史

    社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

    提言高齢者による事故を防ぐためには、多方面からの取り組みが必要だ。法整備、ハード面の進化、そして心理特性…続きを読む

コメンテータープロフィール

フリーライター。大阪府生まれ。元工場経営者、トラックドライバー、日本語教師。ブルーカラーの労働環境、災害対策、文化差異、ジェンダー、差別などに関する社会問題を中心に執筆・講演などを行っている。著書に『トラックドライバーにも言わせて』(新潮新書)。メディア研究

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橋本愛喜の最近のコメント

  • 橋本愛喜

    フリーライター

    解説トラックは元々ブルーカラーの花型で、キツイが頑張れば頑張った分稼げた職業でした。 それが90年の規制…続きを読む

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  • 橋本愛喜

    フリーライター

    見解先日、建材会社の現場でコンクリートミキサーの下敷きになった作業員が死亡しました。 その作業員の年齢は…続きを読む

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