「松本人志の復帰」熱望する芸人たちの“気持ち悪さ”。17歳の娘をもつ父親、『虎に翼』主演女優の兄までなぜ
昨年末から『週刊文春』(文藝春秋)で報じられていた性加害問題を受け、2024年1月から芸能活動を休止したダウンタウン・松本人志。お笑い界を引っ張ってきたカリスマが1年近くメディアから姿を消したことは2024年の重大トピックの1つと言える。 【画像】訴え取り下げを報告する松本人志 そんな松本は発行元の文藝春秋などに約5億5000万円の損害賠償と訂正記事を求める訴えを起こしていたが、11月8日、松本側が訴えを取り下げることで文春側と合意したことを明らかにした。このことを受けて事態は収束に向かい、近々メディア復帰を果たすと考えた人は結構いる。 とはいえ、依然として「そもそも性行為はあったのか」「仮に性行為があった場合、強要だったのか、それとも同意だったのか」といった重要ポイントは曖昧なまま。まだまだ不明確なことは多い状況と言える。だからこそ、松本復帰を歓迎する声を自身のXに投稿した“同業者たち”には違和感を覚えて仕方ない。
娘がいる“父親”なのになぜ擁護できるのか
松本が訴えを取り下げる報道が出た後、さまぁ~ず・三村マサカズは「松本人志復活!ですなぁ。いいねーーーー!」と投稿。くまだまさしも「松本人志芸能活動再開 ただただ嬉しい」と祝福した。プレスリリースには活動を再開するとは一切書かれておらず、上述の通り詳細もまだ不明な状況。こういった声を上げる段階ではなく、2人の投稿には批判が殺到。くまだは当該投稿をすぐに削除した。 ちなみに、三村とくまだには娘がいる。娘を持つ父親であれば、松本の性加害報道の真相が明らかにされていない段階で、松本の肩を持つことはできないのではないか。くまだにいたっては当該投稿をした前日に「17歳の娘に、初めてカレーライスを作ってあげました」と投稿をしており、なおさら松本を擁護したことには困惑する。この2人が松本復帰を歓迎する投稿を見せたことに、いかに芸能界は性加害に対する認識が世間とズレているのかを感じずにはいられない。 芸人とは本来、世相や空気を敏感にキャッチしながら、それを笑いに昇華させることが生業の職業のはずだ。にもかかわらず、その逆をいく一部の芸人たちの行動は理解しがたい。