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江川紹子

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ジャーナリスト・神奈川大学特任教授

報告

提言これでは、なぜ誤認逮捕に至ったのか、その経緯や原因がよく分からない。神奈川県警は、速やかにそれを調査のうえ公表すべきだ。警察の対応が不十分であれば、神奈川県公安委員会が主導して調査委員会を作るなどの対応が求められる。  同県警は、5月にも覚せい剤取締法違反で誤認逮捕を起こしたばかりだ。ほかにも全国の警察で誤認逮捕が相次いでいる。  中には、逮捕前の捜査が不十分に思われるケースもある。たとえば、滋賀県警はスーパーでいなり寿司を万引きしたとして70代の女性を逮捕したが、万引きの事実はなかった。福岡県警は40代男性を公然わいせつの容疑で逮捕したが、事件当時に男性は別の場所にいた。  警察も間違う場合はあるだろう。だが、逮捕される側に大きな痛手を与える誤認逮捕は、できる限り減らさなければならない。そのためにも、ミスが起きた場合には、その経緯や原因を調査・公表し、全国の警察でも共有してもらいたい。

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  • 佐々木成三

    元刑事部捜査第一課・警部補/一般社団法人スクールポリス理事

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コメンテータープロフィール

江川紹子

ジャーナリスト・神奈川大学特任教授

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。2020年4月から神奈川大学国際日本学部の特任教授を務め、カルト問題やメディア論を教えています。

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