補足プレサンスコーポレーション元社長冤罪事件の山岸忍氏は田渕大輔検事を刑事告発しましたが、不起訴処分だったため、2022年6月24日に裁判所の審判に付するよう請求しました。2023年3月31日大阪地裁が棄却したため、大阪高裁に抗告していたものです。 地裁の決定においても、田渕大輔検事の言動は「特別公務員暴行陵虐罪の嫌疑が認められるというべきである」とされており、「取調べの範囲を超えた悪質な様態」「(田渕検事が)行為に及んだ意思決定にたいしては強い非難をむけなければならないといえる」とも記されていました。 本年7月18日には元弁護士・江口大和さんが起こした国家賠償請求訴訟において、東京地裁は、江口さんへの検事の取調べが「黙秘権保障の趣旨に反し、人格権を侵害し違法だ」として国に賠償を命じています。 世間の感覚と逆行した取調べの実態に対し、司法が重い腰を上げたと言えるでしょう。
コメンテータープロフィール
大阪府出身。慶應義塾大学文学部卒業後、公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、飲食店経営、トラック運転手、週刊誌記者などに従事。著書としてノンフィクションに「国策不捜査『森友事件』の全貌」(文藝春秋・籠池泰典氏との共著)「銀行員だった父と偽装請負だった僕」(ダイヤモンド社)、「内川家。」(飛鳥新社)、「サッカー日本代表の少年時代」(PHP研究所・共著)、小説では「吹部!」「白球ガールズ」「まぁちんぐ! 吹部!#2」(KADOKAWA)など。編集者として山岸忍氏の「負けへんで! 東証一部上場企業社長VS地検特捜部」(文藝春秋)の企画・構成を担当。日本文藝家協会会員。
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