見解つい2週間前のことだが、次期大統領候補のハリス副大統領は、USスチールは歴史ある米企業であり、バイデン大統領の意向に自分も同意すると、そして「USスチールは引き続きアメリカが所有、アメリカの経営であるべきだ」と、自身のピッツバーグでの選挙集会で大勢の有権者を前に“はっきりと”公言しました。会場はもちろん大盛り上がり。 もし日鉄による買収が成立する方向に計画が進むのならば、ハリス氏のあの発言は一体何だったんだ!選挙で勝つためにその場凌ぎで言っただけなのか!?とアメリカ、特にペンシルベニアの人々(主に労働者階級の人々=今回の大統領選挙のカギを握る重要な有権者)は騙された気持ちになるでしょう、きっと。
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コメンテータープロフィール
米国務省外国記者組織所属のジャーナリスト。雑誌、ラジオ、テレビ、オンラインメディアを通し、米最新事情やトレンドを「現地発」で届けている。日本の出版社で雑誌編集者、有名アーティストのインタビュアー、ガイドブック編集長を経て、2002年活動拠点をN.Y.に移す。N.Y.の出版社でシニアエディターとして街ネタ、トレンド、環境・社会問題を取材。日米で計13年半の正社員編集者・記者経験を経て、2014年アメリカで独立。著書「NYのクリエイティブ地区ブルックリンへ」イカロス出版。福岡県生まれ