【東京都中央区】日本の道路元標は日本橋、では標高0mってどこでしょう?~中央区トリビアその8
海からの高さを表す「標高(海抜)」。日本の標高は、東京湾の海面を基準にしています。でも、海面は月や太陽、風の影響を受けて変化します。そのため、長期間水位を観測し、平均海面を出す必要があります。
明治6年6月から明治12年12月まで、毎日の満潮干潮の水位を測定したのが、中央大橋のそばにある「霊岸島水位観測所」です。この時の値が、日本の水準の基準点となりました。
現在、日本水準原点は千代田区永田町1-1(国会前庭付近)に置かれていますが、全国に約17000ある水準点(高さの測量を行う時の基準とするもの。全国の主な道路に沿って約2キロ毎に設置されています。)の0号は霊岸島水位観測所の脇に設置されています。
日本の道路元票が中央区にある「日本橋」であることは有名ですが、標高の基準も中央区から生まれたとは知りませんでした。
霊岸島水位観測所、水準点ともに、隅田川沿いの気持ちの良い散歩道「隅田川テラス」にあります。
それぞれに、解説の書かれた看板があるので、ちょっとしたお勉強になります。お散歩がてら立ち寄ってみてください。
【霊岸島水位観測所】
住所:東京都中央区新川2-31