アレナードの連続ゴールドグラブが10年で途切れる。10年連続受賞はイチローらと並び歴代8番目の長さ
発表された、ゴールドグラブのファイナリストのなかに、ノーラン・アレナード(セントルイス・カーディナルス)の名前はなかった。
メジャーデビューした2013年から、アレナードは、どのシーズンもゴールドグラブに選ばれてきた。10年連続受賞は、ジョニー・ベンチ、ケン・グリフィーJr.、イバン・ロドリゲス、アンドルー・ジョーンズ、イチローと並ぶ、歴代8番目の長さだ。三塁手では、16年連続のブルックス・ロビンソンに次ぐ。マイク・シュミットも、ゴールドグラブに10度選ばれているが、10年連続ではない。1976~84年と1986年だ。ちなみに、1985年にシュミットのストリークをストップさせる格好となったのは、ティム・ウォラックだった。
今年、ファイナリストとなったナ・リーグの三塁手は、キブライアン・ヘイズ(ピッツバーグ・パイレーツ)、ライアン・ミックマン(コロラド・ロッキーズ)、オースティン・ライリー(アトランタ・ブレーブス)だ。
アレナードのDRS+1とOAA+5に対し、ヘイズは+21と+17、ミックマンは+17と+11、ライリーは+9と0を記録している。ヘイズかミックマン、おそらくはヘイズが選出されるのではないだろうか。
前年まで、アレナードのシーズンDRSは+6を下回ったことがなく、+6の2021年を除く9シーズンは、+12以上だった。OAA(2016年~)も、2020年の+6以外は、6シーズンとも二桁のプラスを記録していた。
なお、2000~22年にゴールドグラブを受賞し、継続中ではアレナードに次いで長かったマックス・フリード(ブレーブス)も、今年のファイナリストには入っていない。こちらは、守備そのものよりも、長期欠場が大きな理由ではないかと思われる。5月上旬から8月上旬まで離脱し、14登板にとどまった。
ファイナリストについては、こちらでも書いた。