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「自律神経が乱れる」と現れる不調10選!-自律神経が乱れるってどんな状態?-

ご覧頂きありがとうございます。

おがちゃん先生です。

今回は「自律神経が乱れると現れる不調10選」というテーマで解説していきます。

今回の目次

  1. 自律神経とは?
  2. 自律神経の種類と働き
  3. 自律神経が乱れると現れる不調10選!
  4. 自律神経を整えるために
  5. 動画で解説!

【1】自律神経とは?

自律神経とは、呼吸・循環・消化・血圧などといった体内環境を調節している神経です。

自分の意志とは"無関係"に、いわゆる"自律的"に働いているため「自律神経」といいます。

【2】自律神経の種類と働き

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という2種類から構成されていて、この2つは互いに拮抗した働きをしています。

  • 交感神経…エネルギーを「消費」するような変化をもたらすので「アクセル」のような神経ともいわれる(例:心臓の働きを活発化・胃腸の運動を抑制など)
  • 副交感神経…エネルギーを「確保」するような変化をもたらすので「ブレーキ」のような神経ともいわれる(例:心臓の働きを抑制・胃腸の運動を促進など)

例えば、戦うときには「交感神経」が優位に働いているので、心臓がドキドキとしたり、胃腸の働きが低下して、お腹が空きません。

しかし、リラックスしているときには「副交感神経」が優位に働いているので、心臓の働きが抑制され、胃腸の運動が促進します。

【3】自律神経が乱れると現れる不調10選!

本来、交感神経と副交感神経はバランスよく働いています。

しかし、どちらか一方ばかりが働いてしまう状態が、自律神経のバランスが乱れた状態です。

自律神経の乱れによって現れる不調は多彩であり、個人差もありますが、代表的なものを"10選"紹介します。

①頭痛(緊張型頭痛・片頭痛)

自律神経は血管の収縮と拡張の調節をしています。

例えば、血管が収縮するとぎゅーっと締め付けるような「緊張型頭痛」が、急に血管が拡張するとズキンズキンというような「片頭痛」が起こりやすいです。

②立ちくらみ(めまい・ふらつき)

通常、立ち上がるときには自律神経の働きにより、特に下半身の血管が収縮して、脳への血流を促進しています。

しかし、この働きがうまくできないことで、脳への血流が低下して、立ちくらみが起こりやすいです。

立ちくらみは、健康な方であっても、思春期の子供や高齢者でも起こりやすいです。

立ちくらみについては下の動画でも解説しておりますので、興味ある方はぜひご覧ください。

③動悸(ドキドキする)

ストレスなどにより「交感神経」の働きが亢進されると、心臓が活発化に働き、動悸が起こることがあります。

なかには、動悸→不安感→交感神経の働きが亢進→動悸が悪化といった悪循環に繋がってしまうこともあります。

④消化器系の不調(消化不良・胃腸の不調)

胃腸の運動が悪くなることで、食べたものをうまく分解できず、胸やけ・吐き気・食欲不振などの消化不調が起こることがあります。

なかには、胃腸の血流が悪くなったり、胃酸の分泌が増えることで胃潰瘍いわゆる胃に穴があく)が起こる方もいます。

⑤疲労感・慢性痛(肩こりなど)

組織への血流が悪くなることで、疲労感や慢性的な痛み(肩こり・腰痛など)につながることがあります。

慢性的な痛みは、ストレスとなり、さらなる自律神経の不調を招いてしまうことも考えられます。

⑥不眠(睡眠の質が悪い)

通常、夜間の睡眠中には、心拍数や呼吸は低下してリラックスした状態になります。

しかし、自律神経のバランスが悪くなることで、体がリラックスした状態になりにくく、寝つきが悪いなどの睡眠の質が悪くなります。

⑦手足の冷え・ほてり

末端への血流が悪くなり「手足が冷える」けど、体幹や顔は暑いといった「ほてり」が現れることがあります。

これは更年期の不調でも現れることがあります。

⑧精神的な不調(イライラなど)

ストレスなどにより交感神経が優位になると、心拍数や血圧が上昇し、身体は「警戒状態」になります。

短期的な変化でしたら問題ないですが、長期的に続くとイライラなどの精神的な不調が起こりやすくなります。

⑨生理不順

自律神経は「生理(月経)」と深い関係があります。

自律神経が乱れることで、ホルモンバランスの乱れにも繋がり、出血量の異常や周期の乱れなどに繋がることがあります。

⑩口臭(口腔内の乾燥)

自律神経は「唾液」の分泌を調節しています。

そのなかで交感神経が優位な状態だと、粘り気のある唾液になるため、口腔内が乾燥し、口臭の原因になることもあります。

【4】自律神経を整えるために

自律神経を整えるために、ここでは「1人でできること」と「誰かとできること」を紹介します。

1人でできること

  • 入浴
  • ストレッチ
  • カフェインを摂り過ぎない
  • 睡眠時間を正しく確保する(寝過ぎも良くない)
  • 深呼吸(腹式呼吸)
  • 適度に日光を浴びる
  • 適度な運動(ウォーキングなどの軽く息が切れる程度)
  • 少し息が切れる程度
  • 好きな音楽を聴く
  • バランスの良い食生活(偏った食生活は×)など

誰かとできること

  • マッサージ(リラクゼーション)
  • お茶会や飲み会(お酒はほどほどに)
  • パーソナルトレーニング
  • 職場や家庭環境の調整(家事の調整など)
  • 旅行やキャンプ・ピクニックなど

自律神経を整えるためには、コツコツとした積み重ねが大切なため、自分1人でできることも持っておくことがおすすめです。

また、全てをいきなり始めるのではなく、やりやすいものや興味のあるものから始めてみましょう。

最後までご覧頂きありがとうございました。
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身体の構造や仕組みを分かりやすく解説!/0から学ぶ解剖生理学サロン運営/JSTAS認定整体師/東京リエイチ整体アカデミー非常勤講師/bijou解剖ボディケアスクール講師

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