ウェブサイト作成サービス『Ameba Ownd』の狙いは飲食店や小売店の需要取り込み?
3月18日(水)より、サイバーエージェントのウェブサイト作成サービス『Ameba Ownd(アメーバオウンド)』の正式オープンが始まったので早速ウェブサイトを作ってみました。
サイバーエージェント、3ステップで誰でもウェブサイトを作れるサービス『Ameba Ownd』を発表
クリックだけでウェブサイトが作れる!
サイトの作成手順は
1.URLの入力
2.作成したいウェブサイトの種類の選択
3.関連性の高いカテゴリの選択
4.サイトのデザインの選択
と簡単なものです。「でもこれじゃ3ステップじゃなくて4ステップじゃね?」と思ってしまいましたが、サイトのデザインも数だけはそれなりに用意されており(イメージ写真を差し替えたものが多かったです)、「とりあえず作ってみる」だけなら困らないと思います。気に入らなければあとでデザインテーマを変更すれば良いですしね。
今のところAmeba本体からの誘導があるわけでもないので(もしあったらごめんなさい。見つけられませんでした)、ボクのようなインターネットで生きてる人間が作成する必要性はあまり見当たらないのですが、あれこれ触っているうちにAmeba Owndの狙いは別にあるのではないかと思えてきました。
選択ドメインに「レストラン」、「ショップ」
じつは、最初に行う「URLの入力」時にいくつかドメインが選べます。そこに並んでいるドメインは次の通りです。
amebaownd.com
therestaurant.jp
shopinfo.jp
storeinfo.jp
theblog.me
themedia.jp
localinfo.jp
デフォルトの「amebaownd.com」にくわえ、レストラン、ショップ、ストア、ブログ、メディア、そしてローカルインフォ(地域情報)。用意されたドメイン名を見るかぎり、レストランやショップの人に作って欲しいと解釈できます。
そのためAmebaだけに閉じこもらず、『Facebook』、『Twitter』、『Instagram』と連携しやすくしているのでしょう。各種SNSは今やネット営業にはかかせないツールですから。
また、Ameba Owndは今後有料プラン機能を実装する予定なのですが、そのQ&Aページにも次のようなことが書いてあります。
「ブログなどの投稿は含まない」が「公開できるページには上限がある」。つまり、通常のブログユーザーは有料プランの利用者として考えておらず、「ページを増やす相手」をターゲットにしていると読めます。
ブログであればプロフィールや活動履歴など2、3ページあれば十分ですが、お店となるとそうもいきません。商品ごとにページが必要でしょうし、経営理念、交通アクセス、お客へのメッセージなどなど、ページへの需要は大きいです。
Ameba Owndは飲食店や小売店が手軽にウェブサイトを作成できるようにし、これまでであれば中小のホームページ制作会社に発注していたであろう需要を取り込もうとしている。ボクにはそのように感じました。
デザインさえ用意しておけば、あとはユーザーがコンテンツを作成すれば良いだけですからかかるコストは管理費くらいのものです。サイバーエージェントもなかなか面白いところを狙ってきましたね。