牝馬も出走予定の第88回日本ダービー 二冠達成に天も味方するか?! 週末の天気は回復傾向
5月30日、第88回日本ダービーが行われる。
今年はダノンザキッドが骨折のため出走回避を表明しており、23日現在、フルゲート割れ17頭が出走となる見込みだ。
この中には皐月賞を制して2冠を狙うエフフォーリア、桜花賞2着で牝馬ながら果敢に参戦するサトノレイナスらがいる。
23日現在、出走が想定されるメンバーは以下のとおりとなっている。
二冠を狙うエフフォーリア、敵だったはずの天気も味方に⁈
まず、一番人気になるであろうエフフォーリアだが、これまで4戦4勝。皐月賞が行われた当時の中山競馬場の馬場は少々傷んでおり、とびのきれいなエフフォーリアがどこまでこなせるかが心配されたが、すべて稀有に終わった。荒れた馬場はもちろん、トリッキーなコース形状でわえも難なくクリア。皐月賞では早めに先頭に立ち、3馬身差をつけての圧勝と危なげないレース運びをみせた。
日本ダービーは広くて直線の長い東京競馬場で行われる。こちらのほうがエフフォーリアが力を発揮しやすいであろう、というのは皐月賞の戦前から言われていた。馬場についてはやはり良い馬場にこしたことはないが、このダービーウィークはレース10日前の20日木曜の段階では崩れるであろう、との予報であった。
が、しかし。23日18時現在のウェザーニュースのスポーツ天気によれば、東京競馬場のダービーウィークの天候は25日火曜日が晴れ一時雨(降水確率30%)、27日木曜がくもり一時雨(降水確率60%)となってはいるくらいで晴マークと曇マークが続いている。この程度のお湿りなら、ダービーDAY当日は晴れ良馬場が期待できるだろう。
とびのきれいなエフフォーリアにとってこの天気予報の変化は明らかな朗報である。
もちろん、天気予報は今後も変わっていく可能性はあるが、明らかに雨マークが減りつつある今の状況はエフフォーリア陣営にとっても心強いはずだ。
雨予報で敵だったはずの天気も味方にするあたり、エフフォーリアのツキを感じさせる。
■2021年皐月賞 優勝馬エフフォーリア
史上4頭目の牝馬による日本ダービー制覇なるか サトノレイナス
オークスでは桜花賞を制したソダシが8着に敗れた。優勝したのは長い東京コースの直線を大いに生かしたユーバーレーベンだった。もしも、サトノレイナスが今年のオークスに出ていたのならば、桜花賞の走りっぷりからもこの直線で攻防、ユーバーレーベンらと競り合っていたのではないか、と推察する。
サトノレイナスは牝馬のため、斤量はメンバー中1頭だけ2キロ軽い55キロでの出走となる。これまで1600mまでしかレース経験がないのは気になるが、後ろからゆったりとレースを進めて直線に賭ける戦法に徹しており、じっくりと脚をためる自分の競馬ができれば距離の融通はつくのでは、と察せられる。
過去、牝馬の日本ダービー制覇は1937年のヒサトモ、1943年のクリフジ、2007年のウオッカら3頭が達成している。彼女らに続いて史上4頭目のダービー制覇となるか、期待は高まる。
■2021年桜花賞 優勝馬ソダシ(2着サトノレイナス)