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日本ダービー 前日オッズから当日への変化/2番人気以降は混戦傾向 ウオッカ以来の牝馬制覇は如何に?

花岡貴子ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家
2024年皐月賞のゴール前 優勝はジャスティンミラノ(左) / 撮影 青山一俊

1番人気ジャスティンミラノが抜けた人気も以降は混戦ムード

まず、JRA発表の前日オッズから当日11時頃(筆者確認)の単勝オッズの変化から確認する。オッズは前日→当日11時、とする。

単勝1桁台の上位人気は4頭。シックスペンスとアーバンシックが支持率をあげており、1,2番人気には届いていないが今年の混戦ぶりを感じさせる。

1番人気 7枠15番 ジャスティンミラノ 2.4倍→2.6倍

2番人気 1枠2番 レガレイラ 4.5倍→4.7倍

3番人気 6枠12番 シックスペンス 8.3倍→7.6倍

4番人気 4枠8番 アーバンシック 11.0倍→8.9倍

 続く、単勝10倍台は4頭がひしめき合っており、5番人気は前日はコスモキュランダだったが当日11時はダノンエアズロックに変わっている。

5番人気 5枠9番 ダノンエアズロック 12.9倍→12.1倍

6番人気 3枠6番 コスモキュランダ 12.6倍→13.2倍

7番人気 7枠13番 シンエンペラー 14.0倍→15.3倍

8番人気 6枠11番 シュガークン 16.4倍→16.7倍

 少し離れて、単勝50倍台までは3頭。

9番人気 3枠5番 ダノンデサイル 39.9倍→37.1倍

10番人気 2枠4番 ビザンチンドリーム 44.7倍→47.0倍

11番人気 7枠14番 ゴンバデカーブース 48.7倍→50.5倍

 それ以下は6頭でジューンテイクが前日から当日11時にかけて売れている。

12番人気 8枠17番 ショウナンラプンタ 76.9倍→71.5倍

13番人気 1枠1番 サンライズアース 84.4倍→85.9倍

14番人気 2枠3番 ジューンテイク 116.7倍→97.8倍

15番人気 5枠10番 サンライズジパング 103.5倍→102.6倍

16番人気 4枠7番 ミスタージーティー 111.1倍→109.1倍

17番人気 8枠18番 エコロヴァルツ 137.4→117.9倍


■2024年 日本ダービー出走馬紹介/JRA公式

 今年の日本ダービーは思い切りのいい逃げを興じる浜中騎手のメイショウタバルが出走取消になったのがひとつのポイントだ。これにより武豊騎手のシュガークンが絶妙なペースで逃げてレースを主導するのでは、という見方もできる。持久力戦に持ち込みたい1枠1番サンライズアースの出方も気になる。しかし、直線の長い東京コースであり、若手の騎手たちがベテラン勢に妙な遠慮をしなくなった昨今ではさらにもうひとひねりして考えたくなる。

■2024年日本ダービー 出走馬参考レース

 筆者は思い切って12番人気のショウナンラプンタから狙う。掛かりグセがあり、青葉賞で経験済みとはいえスタンド前というのも気になる。ダービー独特の雰囲気に呑まれてしまう可能性もあるだろう。しかし、それでも新馬戦でみせた阪神芝2000mの勝ち時計2分01秒3は速かった。中間はプール調整等をはさみ、続く東京遠征に備えて体力をキープしている。馬体の筋肉の隆起はギリギリに絞れてさらに目立ち、毛ヅヤはピカピカだ。広い東京コースで長くいい脚を使ってゴールを目指したもらいたい。

 レース中に無駄に力んだり引っかかったりする心配がなさそうなシンエンペラーもとても魅力的だ。牝馬のレガレイラは状態は申し分ない。昨今、牝馬が牡馬クラシックに出走する際は”斤量2キロ減のメリット”を意識するようにしているが、今回のレガレイラは自身が450キロ前後のに対して相手の多くが500キロ前後の牡馬相手なので、2キロ減ではさほど大きなメリットにはなっていないように感じる。

 ジャスティンミラノも悔いのない仕上げをしてきているだろう。ポイントは前回までは亡き藤岡康太騎手が重要な追い切りに騎乗してきたが、この中間はその役割を荻野騎手が行っている点。技量の差異ではなく、単に今までとはパターンが少なからず変わらざるを得なかった点が実戦にどう影響するのか、が気になる。こればかりはレースを終えてみないと何とも言えないので、今回筆者はショウナンラプンタからジャスティンミラノらの人気勢も含めて手広く抑え、見守りたいという考えだ。

■2024年 日本ダービー調教動画

ライター、脚本&漫画原作、競馬評論家

競馬の主役は競走馬ですが、彼らは言葉を話せない。だからこそ、競走馬の知られぬ努力、ふと見せる優しさ、そして並外れた心身の強靭さなどの素晴らしさを伝えてたいです。ディープインパクト、ブエナビスタ、アグネスタキオン等数々の名馬に密着。栗東・美浦トレセン、海外等にいます。競艇・オートレースも含めた執筆歴:Number/夕刊フジ/週刊競馬ブック等。ライターの前職は汎用機SEだった縁で「Evernoteを使いこなす」等IT単行本を執筆。創作はドラマ脚本「史上最悪のデート(NTV)」、漫画原作「おっぱいジョッキー(PN:チャーリー☆正)」等も書くマルチライター。グッズのデザインやプロデュースもしてます。

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