HSPにピッタリな職場はどっち!?【少人数vs大人数】
こんにちは、精神科医のしょうです。
私は普段、精神科での外来を行いながら、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタも遊びにきてね(外部リンク)
HSPさんはその繊細な特性ゆえに、合う仕事がなかなか見つからずに退職や転職を繰り返してしまう人が多い傾向があります。
「HSPに適している環境ってあるの?」「自分に合った職場が事前に分かればいいのに」と思う方もいるでしょう。
今回の記事では、HSPさんにとって少人数か大人数、どちらの職場の方が向いているのかおすすめの仕事環境について紹介していきます。
HSPさんが少人数の職場で働くメリット
社長や同僚との距離が近い
少人数の職場は、良くも悪くも社内の人間の距離がとても近いです。
一度その環境に落ち着いてしまえば、緊張しやすいHSPさんにとってゆったりと仕事ができる環境になるのではないでしょうか。
また、上司との距離も近いので何かあった時に意見が言いやすいです。
働き方について相談できたり、提案や自分の意見が反映されやすいことについては少人数の職場のメリットといえます。
自分が必要とされる環境
少人数の職場は一人一人が担っている役割が大きいので、「この人がいたら安心だ」という環境になりやすいのが特徴です。
また、自分のやっている仕事が上司の目に留まるので評価されやすい環境であるといえます。
自己肯定感があまり高くないHSPさんにとって、必要とされている実感が得られる環境はとても重要です。
やりたいことに挑戦しやすい
若年層でも良いアイディアがあれば積極的に採用されやすいなど、自分のやりたいことに挑戦しやすいのも、少人数の職場ならではのメリットです。
他の部署とも連携が取りやすいため、アイディアの採用から実現までがとてもスムーズです。
社風にもよりますが、どんどん挑戦できる環境ならスキルアップが望めるので仕事へのモチベーションアップにも繋がるでしょう。
HSPさんが少人数の職場で働くデメリット
関わる人間が少ないため窮屈に感じる
少人数の職場は関わる人間が少ないため、万が一同僚との仲が悪くなったり上司との関係が悪くなった際に逃げる場所がありません。
また、噂話や愚痴などが蔓延しやすくなるので嫌な話題が耳に入ってくることも。
少ない人数の中で深い付き合いになっていくと、仕事というよりサークルのような環境になり、HSPさんにとっては窮屈に感じる可能性があります。
少人数なので何でもできなければならない
少人数の職場だと誰かが休んでも大丈夫なように、業務を兼任している場合があります。
自分の担当ではない仕事をヘルプとしてやらなければならない状況も出てきます。
職場内の立場が変わっていないのに関わらず色々な仕事を任されてしまうので、マルチタスクが苦手なHSPさんは仕事に追われて疲弊してしまう恐れがあります。
部署異動が難しい
仕事内容や環境、人間関係が合わなかった場合、少人数の職場だと部署移動することがほぼできません。
その環境で働き続けることが難しい場合、せっかく入社したとしても転職せざるを得ないでしょう。
また、転職しようとしても「少人数で回しているから、辞めたら職場が大変なことになってしまう」と考えて行動できない可能性もあります。
同じ時期に退職したい人が被って、ますます辞め辛くなってしまうことも。
HSPさんが大人数の職場で働くメリット
与えられた業務に集中できる
少人数の職場とは違って分業化されており、自分の受け持つ業務に集中しやすいというメリットがあります。
分業化されている分、自分のペースで黙々と仕事することが可能です。
労働時間や残業に厳しい会社も多いので、自分のやることだけを集中的に取り組んで終わったら帰宅できます。
相談窓口などサポート体制がしっかりしている
パワハラやセクハラなど職場内で問題が起きた際に、自社の相談窓口が設置されているなどサポート体制が大人数の職場ではしっかりしています。
関係の悪い同僚や気が合わない上司がいても、異動願いを出せば希望が通る可能性が高いです。
人数が多いため一部と相性が合わなくても、理解者を見つけやすいというメリットもあります。
また、サポート体制のほか、福利厚生や休暇、昇給などについての規定がしっかりしてる会社が多いので安心です。
集まりや飲み会を断りやすい
大人数の職場では、自分の他にも欠席者が出る可能性が高いので飲み会を断りやすいというメリットがあります。
少人数だとあまりよく思われないことでも、大人数だと気にしない人の方が多いようです。
騒々しい場所に気疲れしてしまうHSPさんにとっては、とても重要な点なのではないでしょうか。
HSPさんが大人数の職場で働くデメリット
相談できる人を見つけにくい
大人数の職場では上の立場の人と距離が遠いため、何かあった時に相談しにくいです。
相談したとしても、個人の意見としてその場限りの話し合いで終わってしまう可能性があります。
また、誰に相談していいのか分かりにくいというデメリットもあります。
直属の上司に相談しにくい場合、ほかに頼れる人がいないのはHSPさんにとって、とても不安なことですよね。
会社の風潮やルールが古い
大人数の職場ではそれだけ規模が大きいということにもなるので、新しい意見がなかなか通りにくいです。
もっとこうしたら効率的なのにな……と不満に思うことでもなかなか改善されないまま長年経っている場合がよくあります。
個人のアイディアが反映されにくく、自分の裁量で判断できないことが多いので、能力を持て余してしまうこともあるでしょう。
評価されにくい
少人数だと見えていたものでも、大人数では一人一人の実績が分かりにくいというデメリットがあります。
完璧主義で自分を追い込んでしまうHSPさんは、「頑張ってるはずなのに、全然評価されない。もっと頑張らないと……」という思考に陥る恐れがあります。
評価に結びつかないと自己肯定感が著しく下がり、仕事に対するモチベーション低下にもなります。
まとめ
HSPさんが働きやすいかどうかは、仕事内容ももちろん重要ですが、結局のところ職場にいる人間や環境次第といえます。
どちらにもメリットやデメリットはあるので、それらを考慮した上で自分に合いそうな職種から絞っていくと良いでしょう。
大切なのは、面接でできるだけ会社の内情について聞いておくことです。
会社の規模や働く部署の人数、年齢、性別など気になる点は細かく面接官に聞きましょう。
HSPさんが長く働ける場所を見つけるためにも、いろんな角度から考えてみてくださいね。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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