ヤンキースとドジャースが加わり、地区優勝6チームがすべて出揃う。半数は地区連覇。半数は何年ぶり!?
9月26日、ニューヨーク・ヤンキースとロサンゼルス・ドジャースが加わり、地区優勝の6チームが確定した。
ア・リーグの地区優勝は、東地区がヤンキース、中地区がクリーブランド・ガーディアンズ、西地区はヒューストン・アストロズ。ナ・リーグは、東地区がフィラデルフィア・フィリーズ、中地区がミルウォーキー・ブルワーズ、西地区はドジャースだ。
地区優勝のタイミングは、白星が多ければ早いというものではない。同地区の他チームに左右される。ア・リーグ東地区2位のボルティモア・オリオールズとナ・リーグ西地区2位のサンディエゴ・パドレスは、どちらも、ワイルドカードによるポストシーズン進出が決まっている。こうしたチームがいるため、ヤンキースとドジャースの地区優勝は、他よりも遅くなった。ヤンキースの93勝とドジャースの95勝は、現時点において、それぞれのリーグで最も多い。
地区優勝の6チーム中、半数の3チームは地区連覇だ。アストロズは、2021年から4連覇。ドジャースは、2022年から3連覇。ブルワーズは、前年も地区を制している。ちなみに、アストロズとブルワーズは、地区連覇ながら、前年までと今年の監督は異なる。アストロズでは、昨オフ、ダスティ・ベイカーが勇退し、ジョー・エスパーダが監督に就任した。また、2015年の途中からブルワーズで指揮を執ってきたクレイグ・カウンセルは、昨オフ、シカゴ・カブスの監督となった。カブスは、ブルワーズと同地区だ。ブルワーズの監督は、パット・マーフィーが務めている。
ヤンキースとガーディアンズは、2年ぶりに地区を制した。フィリーズは、2007~11年の地区5連覇を最後に、地区優勝から遠ざかっていた。もっとも、フィリーズの場合、過去2年とも、ワイルドカードとしてポストシーズンに進出している。
また、前年の地区優勝チームのうち、オリオールズ、ミネソタ・ツインズ、アトランタ・ブレーブスの3チームは、今年の地区優勝を逃したものの、ワイルドカードが確定しているオリオールズだけでなく、ツインズとブレーブスもワイルドカードの可能性は残っている。両チームとも、現時点ではワイルドカード・レースの4位。その上の3位――上位3チームがワイルドカード――との差は、ツインズが3.0ゲーム、ブレーブスは1.0ゲームだ。
一方、前年にワイルドカードの6チーム中4チーム、タンパベイ・レイズ、テキサス・レンジャーズ、トロント・ブルージェイズ、マイアミ・マーリンズは、今年のポストシーズンに進めないことが決まっている。
レンジャーズは、昨年のワールドシリーズ優勝チームだ。レイズは、2019年から昨年まで、5年続けてポストシーズンに進んでいた。ブルージェイズの連続ポストシーズン進出も、2年で途切れた。
継続しているポストシーズン進出は、ドジャースが最も長く、今年で12年連続(2013年~)となる。ブレーブスに次ぐアストロズは、今年で8年連続(2017年~)だ。現時点では3番目に長いブレーブスは、7年連続(2018年~)に伸ばすのか、6年連続でストップするのか、どちらに転んでもおかしくない位置にいる。