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【八千代市】日本災害救助活動支援隊(JADRA)も初参加「防災寺子屋」東高津中学校で開催

うえこみ地域ニュースサイト号外NETライター(八千代市・習志野市)

2024年5月27日(月)・28日(火)の二日間、「防災寺子屋」が八千代市立東高津中学校にて開催されました。「防災寺子屋」は全国各地で開催されている防災意識を高める出張講座。八千代市では社会福祉協議会の主催で小学校〜高校まで、たくさんの学校で開催されています。

今回、八千代市を中心とした隊員が参画している「日本災害救助活動支援隊(通称JADRA)」が加わっての開催。「防災寺子屋」とは具体的にどのような活動内容なのか、ご紹介します!

まず今回初参加の「JADRA」。現役消防救助隊員の他、災害・防災に携わる企業、団体、教育関係、行政関連の人々なども含まれた、あらゆる災害において1人でも多くの命を救うために立ち上がった心強い団体です。

JADRAの他、地域の方々(高津支会、高津団地支会、緑が丘支会、高津民生委員児童委員協議会、高津・緑が丘地域包括支援センター)も参加。

実は八千代市はこの防災寺子屋の活動が非常に活発で、市外のみならず県外からも見学に来るほど。この日はなんと遠方の白子町役場からも見学に。社会福祉協議会の方々による継続的な取り組みの賜物です。

この日は「DIG」に挑戦。さて、いったいDIGとは? Disaster(災害)・Imagination(想像力)・Game(ゲーム)の頭文字を取った「災害図上訓練」のこと。

生徒たちにはツールとして地域の白地図と筆記用具、シールなどが配布されます。

3〜4人で1班になり、そこに地域の大人が一人入ってグループ結成。大人が加わることでどんな反応が起きるのか、子供たちに笑いかけながらも初参加のJADRAの隊員はとても緊張していたとの事。自己紹介を済ませたら、ミッション開始です。

まず白地図に学校や広場、公園や神社は緑、バスが通りそうな道は黄色、狭い路地はピンク、河川は青というように、街の構造を色分けしていきます。

自宅や避難場所の確認として、シールや付箋で、自宅や自治会館、避難場所などを地図に貼り付けていきます。

公共施設や避難場所が一目でわかる八千代市発行のエリアマップ「八千代市暮らしのナビブックー市民便利帳ー」を使って災害時に助けが必要な人はどこにいる? それはどんな人? というディスカッションをしながら地図にピンクシールを貼る作業。

一人暮らしの高齢者、寝たきりの人、障がい者(児)、妊産婦、乳幼児のいる母親等・・・一つ思いつくとどんどん意見が出てきて該当箇所が増えていきます。

この日のメイン作業は「大地震発生! 首都直下型地震!」のシミュレーションでした。生徒たちは危険と思われる場所に赤で印をつけ、その理由を付箋に書き込みました。

そして、赤で印をつけた場所を避ける避難経路を確認。JADRAの隊員たちは現役の消防救助隊員も多く、安全な避難経路や迂回路について的確なアドバイスを提供してくれます。

完成した地図は、災害時の避難情報が詰まった価値あるものとなりました。発表会は生徒たちが今日の活動を通じて学んだことや感想を述べ合い、防災意識を再確認する時間。

「防災寺子屋」は、生徒たちと地域の大人たちが協力して防災意識を高める貴重な機会です。JADRAの活動も今後さらに広がり、地域の防災力が向上することを期待しています!

◆「防災寺子屋」を開催している八千代市社会福祉協議会◆

住所:八千代市大和田新田312−5

TEL:047-483-3021

地域ニュースサイト号外NETライター(八千代市・習志野市)

地域ニュースサイト号外NETの八千代市・習志野市を担当しています。取り柄はたくさん食べられることとフットワークの軽さ。どうぞよろしくお願いします。

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