【習志野市】地域に溶け込む多世代共生型「実籾パークサイドハウス」プロジェクト進行中! CFも実施中
2023年秋、実籾高校の隣の敷地で大規模なプロジェクトがスタートしました。その名も「実籾パークサイドハウス」。
おしゃれな都市型マンションのような響きが印象的なこのプロジェクトは、様々な世代の人々が共に暮らすことを目指しています。京成電鉄実籾駅から徒歩約13分、バス停「実籾高校前」からもアクセス可能です。
「この施設は誰向けで、何のための施設なのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。施設長の藤堂さんにお話を伺いました。千葉県では、児童養護施設の小規模化が進む一方で、社会的養護を必要とする子どもたちの数は増加しています。
県内の21の児童養護施設の多くは都市部ではない地域(千葉県東部や南部)に集中し、東京に近い北西部には千葉市を除いてわずか3施設しかありません。
藤堂さんは公務員として施設不足の現状に直面し、今回、この施設の建設と運営を行う「福祉楽団」に新たな施設の建設を直談判。その後公務員を辞職し、このプロジェクトに全身全霊を傾けます。習志野市が選ばれた理由は交通の便が良く、若い世代の流入が増えているためです。
実籾パークサイドハウスは、子どもたちが普通の環境に近い状況で生活し、社会に巣立つ準備を整える場所として設計されました。
施設は「実籾高校」や「屋敷近隣公園」、「習志野市東部保健福祉センター」に隣接し、穏やかな環境にあります。
この施設では、児童養護施設、一時保護施設、短期入所施設、親子生活訓練室、児童家庭支援センター、放課後等デイサービスが併設されます。「ただいま」と「おかえり」の場所を提供することを目指します。
子どもたちの居住スペースは、木の温もりを感じる木造建築で、6人が一つの家族のように生活できるように設計。
また、卒業した子どもたちがいつでも戻れる場所も用意されます。近隣の子どもたちと遊べるようにバスケットゴールなども設置予定です。
施設の柱には国産材が使用され、香取の森から運ばれた木材が建物を支えます。
同じ敷地内には、高齢者向けの施設や障害者の就労継続支援事業も併設され、地域全体を包括的に支援する福祉拠点となる予定です。
施設の外周には塀や柵がなく、地元の人々が気軽に通り抜けられる開かれた施設です。6月24日に筆者が訪れた際には、建物の外観が整い始めていました。この施設がどのように完成に近づくのか、この先も温かく見守りたいものです。
地元に新たに誕生する「実籾パークサイドハウス」は、子どもたちの家を作るためのもクラウドファンディングも実施中。気になる方は「福祉楽団」HPをチェックしてみてはいかがでしょうか。
◆実籾パークサイドハウス予定地(現在建設中)◆
住所:習志野市実籾本郷627番1