来週は選挙とともに台風がやってくる?
台風20号はベトナムへ、さらに台風の卵が発生中
台風20号は、現在南シナ海を西進しており、このあと来週前半にかけてベトナム付近を指向する見込みです。
ですから台風20号が直接日本付近へ影響することはなさそうです。
一方、この台風とは別に日本のはるか南海上で雲が盛んにわき始めており、このうちタイトル画像にもある通り、けさ3時、黄色い丸の中に低圧部が発生しました。
低圧部とは低気圧のように中心はハッキリしないものの、周囲に比べて気圧のやや低い所であり、広範囲にわたって雲がわき始めます。
この低圧部からはやがて熱帯低気圧や台風が生まれることが多くあるため、いわば台風の卵とも言える存在です。
そしてこの低圧部も、気象庁の予想では、あす15日午後9時までには熱帯低気圧に変わる予想です。
その後まだ台風となるかは公式な情報はありませんが、このあたりで熱帯低気圧が発生すると、過去高い頻度で台風へと発達しています。
週間アンサンブル予報では?
気象庁では週間アンサンブル予報というものを発表しています。
これはいくつも計算される予想天気図の平均をとったものといったところですが、先ほどの台風の卵が発達しながら来週の後半にむけて日本の南海上(沖縄の南)へ進んでくる予想です。
ただこれはあくまでも平均をとったもので、個々の計算には位置や速度のばらつきが大きくあるのですが、多くの計算が台風の卵を発達させながら、日本の南海上(沖縄の南)へ進めている状態です。
選挙投票日頃には台風が日本付近へ?
台風が発生する前から今後発生するであろう台風の詳細な進路を述べることは禁じられています。
ですから、あくまでも可能性論で述べることとしますが、気象庁が日々の天気予報や週間予報に用いているGSMというモデルの計算結果では、台風と思われる低気圧がかなり発達した状態で、22日(日)投票日~24日(火)頃にかけて、沖縄~北海道方面をなめるように北上しています。
これはもちろん台風予報ではなく、あくまでも一つの計算結果なのですが、もし仮に台風だった場合には日本列島全体に大きな影響を及ぼしかねないコースとなっています。
ただまだまだ日替わりも大きな状態です。
ヨーロッパ中期予報センターの計算では?
一方、ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の計算では、先ほどのGSMの計算より東側の日本の南を北上させており、そのタイミングもやや早めとなっています。
まだ台風は発生しておらず、台風予報をする段階ではないのですが、来週は選挙週でもあり、また時期は10月下旬に入るため、もう台風シーズンは終わったと思われている方がいるかもしれません。
ただ上記の低圧部がもし台風となって北上するような場合には、季節外れの非常に危険な台風となる恐れもあります。
ですから、時期尚早ではありますが、早めに情報を発信しておきます。