北日本には11月として最強クラスの寒波襲来か、東京もクリスマス頃の寒さに急降下
暖気場から寒気場への劇的な変化
週末にかけて、季節の劇的な変化に、注意・警戒が必要です。
上図は上空1500メートル付近の気温の予想を示したもので、あす23日(木)勤労感謝の日は、晴れれば20度を超えるような季節外れの暖気に広く覆われますが、あさって24日(金)には大陸から寒波が襲来し、25日(土)朝には、北日本を中心に、真冬並みの寒気にスッポリと覆われる予想です。
わずか2日足らずで、上空の気温は、東日本や西日本で10度から15度、北日本に至っては15度から20度以上も急降下する予想です。
北海道を中心に流れ込む-15度以下の寒気は、この時期としてはかなり強いものですが、実際どれくらいの強さなのか、寒気がピークとなる25日(土)午前9時の上空1500メートル付近の最新の計算は以下の通りです。
札幌は-17.1度の予想で、平年より10.1度も低く、真冬の平年値より約4度も低くなっています。札幌の11月の過去1位の低温は-18.1度ですから、これに匹敵するような11月としては過去最強クラスの寒波襲来となる予想です。
さらに秋田は-12.9度の予想で、平年より9.7度も低く、真冬の平年値より約3度低くなっています。秋田の11月の過去1位の低温は-13.9度ですから、やはりこれに匹敵するような11月としては過去最強クラスの寒波襲来が予想されています。
また北日本ほどではないものの、関東など東日本や西日本でも、年末頃の強い寒気の南下が予想されています。
北日本は劇的な気温変化
上述した通り、北日本の上空の気温は20度以上、急降下しますので、地上でもそれに見合うような激変ぶりが予想されています。
予想最高気温をみると、あす23日(木)勤労感謝の日は、札幌18度、青森18度、山形19度など、いずれも平年より10度前後も高く、10月上旬から中旬並みの季節外れの暖かさとなるでしょう。
ところが、寒冷前線による雨が降った後、寒波が襲来し、25日(土)には、各地で真冬並みの寒さとなり、札幌や函館は-1度と、今季初の真冬日が予想されています。11月に真冬日となれば、札幌では4年ぶり、函館では6年ぶり、またもし1度予想の青森が真冬日となれば、16年ぶりのこととなります。
吹雪や大雪に警戒
気温の急降下だけではなく、雪が降り、北風も強まりますので、北日本の日本海側では、吹雪や大雪にも警戒が必要です。気象庁からはあさって24日(金)から25日(土)にかけて、北日本の日本海側に暴風警報を発表する可能性が高いとの情報が発表されています。
東京もクリスマス頃の寒さに
北日本ほどではないものの、東日本や西日本でも、わずか2日程度で季節が激変するでしょう。
東京はあす23日(木)勤労感謝の日の予想最高気温が22度と、2週間ぶりに20度以上となり、平年より約7度も高く、10月中旬並みの暖かさとなるでしょう。あさって24日(金)も21度まで上がる予想で、11月下旬に2日連続で20度以上となるのは、過去20年間では1度しかありません。
ところがその後、寒気が流れ込み、25日(土)は12度で12月中旬並み、26日(日)は11度で12月下旬並みのクリスマス頃の寒さとなるでしょう。名古屋、大阪、福岡なども25日(土)は11度から12度の予想で、12月中旬並みの寒さとなりそうです。
週末にかけては季節の激変ぶりに要注意ですが、強い寒気は居座ることなく、一過性で抜けていき、来週は再び暖気が優勢となるため、気温が上がり、東京は28日(火)に再び季節外れの20度が予想されています。