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地元の人々の日常に寄り添う王道を貫く豚骨ラーメン《美味しさの原点でベンチマークになる博多ラーメン店》

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

毎日のようにラーメンを食べていると一度リセットして初心に戻りたくなるタイミングがある。自身にとっての原点のような(ベンチマーク的な存在の)基準値になる“王道の博多ラーメン”の味を体感できる貴重なお店が存在する。福岡県福岡市南区の「大橋」。特急電車も停車する交通アクセスの良いエリアで、西鉄天神大牟田線の「大橋駅」がすぐそばにあり、周辺の大橋・塩原・向野エリアには多くの企業のオフィスや大小の商店、新旧のマンションや住宅が建ち並んでいて、周辺には飲食店も多く存在する福岡市を代表する繁華街の一つ。

さらにその中でも「ラーメン店」が多く、老舗店から大手チェーン店、勢いのある新店から地域密着型の個人店まで、豚骨系のお店を中心に家系、二郎系、醤油系などのラーメン店がひしめき合っているラーメン激戦区でもある。その中心地となる「西鉄大橋駅」の西口からすぐの場所に、地元民から愛され続け11年目を迎えた博多ラーメン専門店で人気店の〈博多玉(はかただま)〉が存在する。

王道の一杯は変わらないために変わり続ける

この日、訪れたのは週の明けたばかりの月曜の開店直後。それでもすでに先客がカウンターとテーブル席に三組の人気ぶり。カウンター右端の空席に腰を下ろし、11時から15時まではお昼限定のランチセットがある中で通常メニューの中から人気No.1の「半熟味玉子ラーメン」をカタ麺で選択した。

待つこと少々で配膳された「半熟味玉子ラーメン」の見た目はいたってシンプル。まずはいつものようにスープをズズッとひと口啜る。

その美味しさに思わず声が漏れるほどの本物の味わいを感じられる〈博多玉〉の王道の豚骨スープは、脂感はあるものの「こってり」とした感じではなく、逆に「あっさり」ともしていない絶妙な味わい。おそらく毎日食べても飽きのこない博多らしい豚骨ラーメン。

合わせる自家製のこだわりが細部まで生かされた細ストレート麺は、しなやかでしっとりとした独特の食感でスープとの絡みも抜群の逸品。

そこに丸くスライスされた程よい肉感が主役級のチャーシューとネギというシンプルな構成の博多豚骨ラーメン。だけどその味わいやこだわりは、地元の人たちも唸る美味しさで、まさに王道の「博多ラーメン」でありベンチマーク的な存在の一杯に仕上がっている。そこに加わる絶品の「半熟味玉子」は必食で、半熟具合も味付けも最適解のひと品。

夢中でこの一杯を啜り続けるとあっという間に麺が無くなりかけたので「替玉」を注文。程なく器に直接投入された替玉は、あらかじめカエシを効かせているのでそのままスープに混ぜ込むとちょうどいい塩梅に。最後はスープとともに麺も平らげごちそうさまでした。

ラーメンづくりに必要な食材は同じだとしても、その日のコンディションによって微妙な変化がある。その変化を見逃さず細部まで調整をおこない、実は日々洗練され続けてきた一杯に。そこに求められるものは「ずっと変わらない味のために日々変わり続けること」。

王道を貫く〈博多玉〉の豚骨ラーメンは、毎日食べても飽きのこない秀逸な一杯。地元に寄り添う日常食としての「博多ラーメン」だからこそ、多くの地元民に支持され続けているのも頷ける。近くにお立ち寄りの際はぜひその味をご堪能ください。

博多玉(HAKATADAMA)

住所  :福岡県福岡市南区大橋1丁目14-8
[地図
営業時間:11時00分~15時00分
    :18時00分〜24時00分
    :※スープなくなり次第終了
定休日 :日曜日(※月曜日の祝日)
駐車場 :専用駐車場なし、近隣有料駐車場あり
要確認 :博多玉(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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