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小島瑠璃子から一方的迷惑電話がかかってきたら…?芸能人の宣伝電話について

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント
出典:SBI損保

KNNポール神田です。

※不適切な表現がありましたので謝罪させていただきます。そして、修正加筆させていただきました。

ボクは、基本的に『知らない電話番号』からの『電話』はとらない主義だ。

本当に必要があれば、何度もかかってくるはずだから。『電話』をとっても自分からは絶対に名前を名乗らない。営業電話のほとんどが相手が誰だかわからずにかけているからだ。

特に、『0800』でかかかってくる電話は、要注意だ。

「0800」から始まる電話番号は、着信課金(通話料無料)の番号(フリーダイヤル)だ。コールバックのかけ直しが、『0120』同様にかけられた側の通信量負担だから、こちらがかけ直しをさせられるパターンが多い。

広告を聞かせるために、わざわざ能動的に通信料無料だが、こちらの時間は完全に割かれてしまう。

■突然の『小島瑠璃子(こじるり)』からの電話が、ボクのケータイにかかってきた!

『0800』の番号が、ニュース記事の執筆中の画面に『通知』のバナーからあらわれた…。いつもならば、完全に無視するはずが、この時は、なぜかタップして電話に出てしまった…。

『こんにちは小島瑠璃子 です! ただいま、SBI損保 のお知らせのお電話をしています!…』

一瞬、『???…』だったが、録音音声のようだ…。どうやら内容は、SBI損保の自動車保険の満期日が近づいているのでそのお知らせの電話のようだった…。

しかし『ようだった…』というのは、内容よりも、個人的に、小島瑠璃子としゃべっている気がして、中身などまったく記憶に残っていなかったからだ…。

『それではお時間失礼いたしました。小島瑠璃子でした…。ガチャ!』

小島瑠璃子との至福の30秒くらいだろうか?その時は無残にもガチャ!と一方的に切られる。

■電話がかかり、一方的に話されて切られるという新たな『電話の暴力的メディア』

小島瑠璃子さんといえば、『サイエンスゼロ』 での知的な司会ぶりから、『Clubhouse』での自由奔放な会話で、女性タレントの中でも自分のキャラが確立された稀有な存在だ。また、キングダム作者との恋バナからも、壮年男性からも人気が高そうだ…。

突然、電話をとって出た相手が、『小島瑠璃子』というだけでも驚くが、2020年からSBI損保のCMキャラクターをやっていることなどはまったく知らないからよけいに違和感ばかりだった。

出典:SBI損保

https://www.youtube.com/watch?v=1wuR_pDiFuo

なんといっても、電話で突然、録音音声だったとしても、『小島瑠璃子』が自分にむけて話かけている…。

その後、まくしたてられて、突然切られるという印象は…これは、なんだろう?

最初は、驚きから、状況把握、これは営業の録音音声だとわかった頃には、ガチャンと切られる…。

■ボクの『49秒間』は、小島瑠璃子に『乱暴された気』がしてならなかった…

出典:筆者のケータイ履歴 無効になっていた『電話帳ナビ』を今後のために有効にしてみた
出典:筆者のケータイ履歴 無効になっていた『電話帳ナビ』を今後のために有効にしてみた

無音となったケータイをみつめながら…ボクの『49秒間』は、小島瑠璃子さんに『乱暴された気』がしてならなかった…。

もちろん、小島瑠璃子さんの音声データで録音されているから、このような宣伝に使われることも聡明な彼女のことだから、当然、理解していたはずだろう。むしろ事務所の『ホリプロ』も理解しているはずだが、タレントのキャラクターを大きく毀損するような『営業電話』への登場は、CM料金だけでなく、従量課金でもしないと、地方営業を年間契約で何回もやらされているようなものだ。いくら録音テープとはいえ、かけた人の時間を『49秒』づつ奪っているのだ。

もちろん、電話をのんびり待っている人などどこにもいない。何かの仕事だったり、作業をしている時間帯だ。

電話を取るためには、それらを中断し、再開するのにかかる。『サスペンド』と『リスタート』の時間がかかる。その損害は『49秒』×10倍=8分間くらいの中断は見積もることができる。

かける側は、録音で、抽出した電話に、自動的にかけているが、受け取る方はそれだけの時間を奪われてしまうのだ。

■SBI損保は小島瑠璃子営業音声電話ではなくSMSを使うべきだ!

SBI損保は 『やすいだけじゃない宣言!』 というが、このような契約タレントの使い方よりも、SMSであと何日後に満期日ですと車種番号や契約番号を教えてくれたほうがよほど効率があがるのではないだろうか?

また、聡明な小島瑠璃子さんには一ファンの一人としても、小島瑠璃子さんのブランド価値が毀損されるような営業電話に利用されるのは断固ノーといってほしいと願う。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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