【横浜市】黄金町バザールで地域とアートを楽しむ/アートと横浜①
6月9日まで行われている「黄金町バザール2024」。黄金町駅周辺を会場とした、アート展示だ。同時期には、3年に一度横浜で開催されている美術展「横浜トリエンナーレ」もある。これらのイベントを紹介しつつ、「アートと横浜」の現在を取り上げたい。
この記事では「黄金町バザール2024」を紹介する。
黄金町バザール2024 概要
開催日時:2024年3月15日(金)~6月9日(日) の11:00~19:00 ※会期中に一部展示追加あり
休場日:木曜日(4/4, 5/2, 6/6を除く)
会場:京急線日ノ出町駅・黄金町駅間の高架下スタジオ・周辺スタジオほか
入場料:1000円(高校生以下無料)、会期中何度でも入場可能 ※チケット購入サイトPeatixからの購入で100円割引、ほか横浜トリエンナーレとのセット券などもある
高架下スタジオSite-Aギャラリーへ
黄金町駅・日ノ出町駅から徒歩各4分。黄金町バザールのインフォメーション窓口もある「高架下スタジオSite-Aギャラリー」へ。高架下の展示会場の一つだ。
スタジオの一室に絵画・立体・映像などのアートが置かれている。
京急の電車や、川の風景が描かれている。初音町で豆菓子店を営みながら風景を描いた、谷口安利。地域を見守ってきた表現者ならではの作品だ。日常の風景を切り取るかたちで、地域の本質が伝わってくるように感じる。
こちらは『横浜の民話』(横浜市PTA連絡協議会、1987)を手掛けた、小幡春生の作品。
展示されていた原画より、横浜市泉区の民話「戸塚の踊場」。戸塚にある醤油屋の主人、毎晩寝ているうちに手ぬぐいが一本ずつなくなるのを不思議に思って、なにが起きているのか突き止めようとする。すると猫が手ぬぐいをくわえて逃げているとわかって…。
猫たちは手ぬぐいをほおかむりにして踊り、集まっていた。手ぬぐいにひもをつけて、真相を突き止めようとする主人。ふんどしが丸見えの無防備な寝姿のそばで、猫がこっそりと手ぬぐいをくわえていく。なんとも愛らしいシーンが描かれている。
室内展示だけじゃない、街中のアート!
黄金町バザールでは、様々なスタジオや建物が会場となっている。街中に展示場所が点在しているのだ。
建物の2階から、誰かがこちらに手を振っている!?思わぬところに映像を発見した。
作者は、建物などに映像投影を行う作品・パフォーマンスを制作する瀧健太郎。「黄金町バザール」の期間中、黄金町近辺の建物で見ることができる(会期中17:30~21:30映像投影、場所により投影時間前後・箇所増減あり)。
5月19日(日)と6月7日(金)には、プロジェクターを使って即興的に投影をするパフォーマンスも開催予定。時間は18:30から30分程度で、会場は黄金町駅近くの高架下「かいだん広場」(横浜市中区黄金町1-1先)。定員20名程度、参加無料。
大岡川沿いのビルを見上げると、窓のところに人影が。
後半に紹介した映像投影や、黄金町バザールの特設ショップ(竹内化成ビル、横浜市中区初音町2-41-41)は、チケットがなくても鑑賞・入場可能。
さて筆者が購入したのは、黄金町バザールと横浜トリエンナーレの両方に入場できるセット券だ(3300円、横浜市民はここから200円割引)。両イベントは別々の日に行ってもかまわない。次回記事では「第8回横浜トリエンナーレ」を紹介する。
<イベント情報>
黄金町バザール2024
開催日時:2024年3月15日(金)~6月9日(日) の11:00~19:00 ※会期中に一部展示追加あり
休場日:木曜日(4/4, 5/2, 6/6を除く)
会場:京急線日ノ出町駅・黄金町駅間の高架下スタジオ・周辺スタジオほか
入場料:1000円(高校生以下無料)、会期中何度でも入場可能 ※チケット購入サイトPeatixからの購入で100円割引、ほか横浜トリエンナーレとのセット券などもある
黄金町バザール2024 公式サイト