牛肉に麻婆、食べごたえあり!刀削麺で身も心も温い 華隆餐館【横浜市】
刀削麺で異国の香りに浸ってみる。今年の年末年始は最大9連休とかで、旅行の予約動向も好調だとか。そんなニュースを横目で眺めつつ…。
関内駅から鎌倉街道を歩くこと7分。地下鉄の伊勢佐木長者町駅からも近いビル街に、「華隆餐館」がある。刀削麺好きにはちょっと知られた店だ。
看板には「蘭州拉麺」「成都小吃」「重慶火鍋」とあって、中国内陸部の本場メニューに期待が高まる。「蘭州拉麺」は牛肉を使ったスープが特徴で、こちらの店では太い刀削麺でいただく。
麻婆豆腐の乗った「麻婆刀削麺」に、具材・スープともに牛肉を堪能できる「牛肉刀削麺」や「牛筋刀削麺」。「ホルモン麺」「地獄叉焼麺」なども、いかにも体が温まりそうだ。
悩んだ挙句に「牛肉刀削麺」を選んだ。メニューのなかでは辛さがマイルドな一品だという。
じつは筆者は、刀削麺をあまり好んで食べてこなかった。麺が分厚くて、小麦粉が重い、という印象を持っていたからだ。カロリーがありそうなのは頼もしいが、口当たりがいまいち、とも思っていた。
ところが「華隆餐館」の刀削麺、これまで食べたことのあるものとは違った!麺はモチモチとして食べやすく、きしめんのような食感の楽しさがある。食べにくさはなく、するすると食べ進められる。
スープは複雑にスパイスが絡み合う。気分が冴えない仕事の合間でも、元気をもらえる、そんな味だ。パクチーの香りも合わさって、東南アジアの屋台に来たようにも錯覚する。
牛肉もごろごろと入っていて満足。麺の量も、一般的な中華麺やラーメンより圧倒的に多い。軽めのランチなら、半分の量でも足りそうなくらいだ。
こちらは「麻婆刀削麺」。名前のとおり、麺の上にドカンと麻婆豆腐が乗っている!汁ありと汁なしが選べるが、写真は汁あり。
味のしみ込んだ麻婆豆腐が旨い。麻婆のソースが溶け出す分、「牛肉刀削麺」に比べてスープの味が濃い。辛さもしっかりあって、半分食べたころには汗が噴き出す。
関内・伊勢佐木長者町の日常にありながら、刀削麺が醸し出す異国情緒。訪れた平日ランチは、次々に人が入り提供まで少々待った。年末で慌ただしくなる前に、しっかりと食べて今年も乗り切りたい。
<店舗情報>
華隆餐館
住所:横浜市中区長者町5-71-1 エスポワール伊勢佐木長者町1F
アクセス:伊勢佐木長者町駅から徒歩4分、関内駅から徒歩7分
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