【富士宮市】白糸の滝への道標 推定樹齢150年の大きなクロマツはいつ見ても存在感が半端ない!
暑い日は、避暑地に向かいたいですよね。白糸・朝霧方面に向かう道路、県道71号清水富士宮線と県道414号富士富士宮線、県道72号富士白糸滝公園線が交わる上井出交差点に、存在を誇張するような大きな松。気になりませんか?
このクロマツは平成3年に市の保存樹と認定されていて、推定樹齢は150年と言われています。
交差点にあり、付近に駐車場もないので、通行時に見るだけで近付くことはなかなか難しいクロマツですが、今回はクロマツのすぐ北側に位置する『松富士石油』さんのご厚意でバイクを置かせて頂き、クロマツに近付くことができました。
地元密着型のガソリンスタンドである『松富士石油』には時々HKSさんの車が停まっていたりして、車好きの方はつい二度見してしまうこともあるのではないでしょうか。
また市内唯一のサーキット場、『白糸スピードランド』から一番近いスタンドになります。
いつも遠くからしか眺めていないクロマツに近付くと、まず目に入るのが富士宮市の指定保存樹の看板です。
昨年の時点で富士宮市指定保存樹は44件です。クロマツはそのうちの第4号でした。
そして気になっていたのは、クロマツの前にある石碑です。
石碑には読みづらいですが、『左 白糸乃瀧 宮内省消防組頭 神田錦町 石川三之助』と刻まれていました。
刻まれている通り、この場所から白糸の滝への道標のために建立された石碑というのが分かります。
建立した石川三之助さんは富士講の信徒だったそうです。
白糸の滝は富士講の開祖、長谷川角行が修行を行った地で、富士講の巡礼・修行の場ともなっていました。
この場所にもその遺跡が残っていたんですね。
クロマツの背後にはお題目が刻まれた石碑と、菩薩像がありました。
ともに刻まれている文字は解読ができませんでしたが、『奉納』という文字が何とか見えたので、この地が神聖な場所だったことが伺えました。
松ぼっくりの時期は少し肌寒さを感じる10月から冬の12月だと思っていたのですが、クロマツに下には立派な松ぼっくりが落ちていました。
クロマツの神聖さと生命力の強さにあやかろうと拾って来ました。
ちょっとした豆知識になりますが、松ぼっくりは湿気があると縮み、乾燥すると開くと知っていますか?なので我が家は松ぼっくりをてるてる坊主代わりに吊るします。
すると、今日はいい天気になるなとか、雨が降るかもしれないなんてちょっとした天気予報代わりになるんですよ。
また水に入れると縮むので、縮んだ松ぼっくりを入口の狭い瓶に入れて乾燥させれば、「あれ、不思議!」どうやって入れたの?て聞かれるような松ぼっくり入りの瓶が完成します。
夏休みの自由研究に悩んでいたら、参考にしてみてくださいね。
白糸の滝への道標とクロマツ:富士宮市上井出
アクセス:県道71号清水富士宮線と県道414号富士富士宮線、県道72号富士白糸滝公園線が交わる上井出交差点(駐車場はありません)