炊飯器では「お米を浸水させないで!!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、板前のぱぷちゃんです!
『お米、食べてぇ!』と最後に思ったの"いつ"ですか?
朝食は大きく分けて「パン派」か「お米派」。あ!私ですか?私は…忙しい朝だと「パン」、優雅な朝は「お米」です。(聞いてないわ笑)
今回お話する内容は、「お米派」の方々には大喜びしていただけるものです。ただし、「パン派」の皆さんも晩ご飯にはお米を食べることがあるかと思いますので、どちらの方にも喜んでいただける内容になりそうです。
ズバリ…「お米の研ぎ方」
これは基本ですね!料理の第一歩は「お米研ぎから」と言っても過言ではありません。小さい頃、親に『ご飯炊いといて!』と言われ、おもむくままに研ぎ、失敗した経験ありませんか?
成功する原因は様々ですが、失敗する原因はほとんど同じです。今回は私が皆さんに料理の基本とも呼べる「お米の研ぎ方」を1からお教えします。『研ぎ方、なんて知ってるわ』と思っている方も騙されたと思って最後まで読んでみて下さい。きっと新しい発見があるはずです。
①お米をしっかりと測ろう
まずは「計量」からですね!いきなり、問題です。
Q、お米の1合は○gでしょうか?
答えを発表します→「約150g」です。(液体だと1合は「約180ml」です)
計量はしっかりと行って下さいね!お米の品種によって粒の大きさが異なるため、目分量では失敗の原因となります。
②最初の水はスピード勝負
お米は「乾物」なので最初の水はとても吸収します。1番最初に入れる水はできれば、浄水器の水が好ましいです。そして、お米から出た「ぬかの匂い」を吸収させないように素早く水を入れ捨てます。
10秒以内に行うよう意識してみて下さい!
③研ぐ
ここから、いよいよ「研ぎ」に入ります。たまに"ゴシゴシ"研ぐ方がいますがこれはNGです。お米を研ぐときは"優しく"研ぎましょう!
また、水を張ったまま研ぐのもNGです。水中で研ぐとお米同士の摩擦が起きずうまく研げていません!
④水の取り替え
よく、こんな質問を目にします、『水が透明になるまで水を取り替えますか?』と。結論→その必要はありません!水の取り替えの目安は2回ほど、それ以上行う必要はありません。
【透明まで取り替えると…】
水が透明になるまで水を取り替えると「栄養」、「旨み」、「甘み」がすべて流れ出てしまいます。
⑤炊く
あとは炊くだけです。多くの方はここで『浸水させないの?』と思ったはず。実は…炊飯器で炊くなら「浸水」は必要ありません!
【浸水が必要ない理由】
ほとんど炊飯器には「浸水工程」が自動でプログラミングされているのです。"通常モード"で炊くと必要時間は約60分ほど、早炊きにすると約30分で炊き上がります。この時間の違いは「浸水工程」にあります。そう、早炊きではこの浸水工程が短縮されているのです。だから、早く炊き上がるのです!!
早炊きのご飯は通常モードで炊いたご飯に比べて少し固めに炊ける傾向にあります。もし、あなたが"柔らかいご飯"が好きなら、通常モードで浸水してから炊いても良いでしょう。
まとめ
- お米1合=150g
- 初めの水を速やかに入れ替える
- 優しく研ぐ、水中での研ぎは避ける。
- 水の取り替えは2回程度が目安
- 炊飯器で炊く場合、浸水は必要ない。
【もっと学びたい人】
鍋具の入れる順番が分からない方は…【料理人が教える!鍋具の正しい順番】を「X」で分かりやすく解説しているので良かったら、見てみて下さい!