スーパーの生肉は「洗わないで下さい!」料理人が必死の呼びかけ【そのワケとは?】
こんにちは、料理人のぱぷちゃんです!
皆さん、「お肉」は好きですか?
今の寒い季節は、温かい鍋料理や煮込み料理が恋しくなりますよね。そして、そんな料理に欠かせないのが、お肉!でも、スーパーで買った生肉を「洗うべきかどうか」で迷ったことはありませんか?
実は先日、お肉を買いにスーパーに行った際、隣でお肉を選んでいた方が「お肉って洗ったほうがいいのかな?」と家族らしき人に話しているのを耳にしました。
実際、食材を清潔に保つために「洗う」という行動は自然に思えることかもしれません。ただ、生肉の場合は少し事情が違うのです!
そこで今回は、調理師免許を持つプロの料理人が 「生肉を洗うべきかどうか」について解説し、安全に扱うためのポイントもご紹介します。
ぜひ最後までお付き合いください!
今回の目次
- 生肉は洗ったほうがいいの?
- 生肉を洗ってはいけない理由
- 包丁やまな板も注意!
- まとめ
生肉は洗ったほうがいいの?
今日の結論からお伝えしたいと思います。
結論:生肉は洗う必要がありません!
むしろ、「洗ってはいけない!」のです。
生肉を洗ってはいけない理由
洗う必要がないことを知っている方は多いかもしれませんが、その理由までしっかり理解している方は意外と少ないのではないでしょうか?
実は、生肉を洗うことで食中毒のリスクが高まります。
どういうことかというと、生肉に付着している細菌が水しぶきと一緒にシンクや調理台、さらには他の食材や調理器具にまで広がってしまうのです。
この現象を「交差汚染」と呼びます。
そして、この交差汚染が食中毒の主な原因の1つです。
『でも、血や汚れが気になる…』と思う方もいるかもしれません。そんな時は「キッチンペーパー」を使って軽く拭き取るようにして下さい。
包丁やまな板も注意!
生肉を扱う際には、包丁やまな板の使い方にも注意が必要です。
生肉を切った後、まな板や包丁をそのまま他の食材に使うのは避けてください!
これも交差汚染の原因となり、食中毒のリスクを高めます。「お肉は最後に切る」や「切ったらすぐに洗う」といった基本的なルールを守るだけでも、リスクは大幅に軽減されます。
ちなみに、私が勤めているお店では「お肉用のまな板」と「野菜用のまな板」があり、それぞれを完全に分けて使用しています。こうすることで、交差汚染を防ぎ、安全で衛生的な調理環境を保つことができるのです!
まとめ
- 生肉は洗う必要がなく、むしろ洗うことで交差汚染のリスクが高まります。
- 血や汚れが気になる場合は、キッチンペーパーで軽く拭き取るだけで十分です。
- 包丁やまな板は、生肉専用と他の食材用で使い分けましょう。