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【初心者ランニングフォーム】腕振りとは腕で反動をつけること!

牧野仁マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

|腕振りの誤解

 運動会シーズンになり、徒競走などかけっこを指導するときに一般的には「腕を振って走りなさい」と言うでしょう。ランニングコーチの多くは「腕を引きなさい」と指導します。しかしなぜ腕を使う必要があるのでしょうか?今回は、腕を振る必要性を紹介します。

その場ジャンプをして見よう

 先ずは、その場でジャンプをしてみて下さい。飛ぶ前に腕を大きく引いてから飛ぶでしょう。更に立ち幅跳びも同様に大きく後ろに引いてから飛び出します。

飛ぶ前
飛ぶ前

|腕で反動をつけて飛ぶ

 腕を大きく後ろに引いてからジャンプしてしまうのは飛ぶ時の反動になるからです。従ってかけっこなどの場合は、より反動が必要になります。大きく腕を引く動作を覚えましょう。

飛んだ後
飛んだ後

|反動をつけるために腕を引く予備動作が必要

 ランニングコーチが言う「腕を引いて走りなさい」とは、結果的にはより反動をつけてジャンプが出来るからです。ランニングは跳ね続ける運動なので、「腕を引く」と言う予備動作が続けば自然と前に進むので、そのような指導になります。しかし腕を後ろに引くのは「良い姿勢」をキープし続けなればなりません。同時に「姿勢づくり」も行いましょう。

走る前の腕を引く予備動作
走る前の腕を引く予備動作

|ランニングはコンパクトに腕を引くのがお勧め

 ジョギングやランニングは、長く走るスポーツのため、ダッシュなどトップスピードを目指す必要はないので、反動をつけすぎてもいけません。従ってコンパクトに「腕を引く」と良いでしょう。私は指導をする際に、肘を曲げて腕を後ろに引いた状態でスタートさせ、あとはリズムを肘で取りながら走りましょうと言います。反動を小さくしながらも、腕の動作を繰り返し続けられるのでお勧めです。

 マラソンのトップランナーの腕の動作は、肩の中心軸から上腕にかけてはほとんど変わりはありません。しかしリズムの取り方や反動のつけ方によって肘の角度や前腕の動きが異なるので惑わされることは多くありますね。

 腕の動きのコツが分かれば、姿勢も良く効率よく前に進めます。是非チャンレンジして下さい。

Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
 有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.

マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

楽に、楽しくを走るをモットーに、2006年Japanマラソンクラブを立ち上げ、旅RUNなどをプロデュース、NHKBS「ラン×スマ」などテレビ出演や著書「楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)」著書多数

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