沖縄の個性派な手づくり器がもはやアート作品だった!期間限定で移動店、今なら手に入るよ【神戸市】
沖縄の器と聞いてイメージすると「沖縄そば」が入っている丼ぶりの模様が頭に浮かびますが、実はそれだけではありません。
沖縄では伝統と独自のスタイルを融合させて作品を作っている作家も多く、斬新なものも見られます。
そんな個性豊かな器や琉球ガラスなどの作品が集められたイベントが、今月13日から26日まで三宮のkiitoにて開催中です。
期間限定のこのイベント、初日は平日にも関わらず行列ができていました。聞くとこのイベントは過去に何度か開催されていて、ファンがかなり多いらしく皆さん開催を心待ちにしていた様子。
中に入ると、器の数の多さにまず圧倒されます。そして見渡すとどれもが本当に個性豊かで、見ているだけでもアーティスト作品を鑑賞しているような充実感があります。
シンプルさを極めたようなものから、独特な持ち手のカップ、手書きの模様…個性が溢れ出しすぎて、新しい世界観が突如ここに生まれ出たかのよう。
「mofgmona no zakka(モフモナの雑貨)」は普段、沖縄でカフェと雑貨屋をやっています。「カフェで元々、使い手として好きな器をジャンルに拘らず使っていたのですが、(移動店は)その延長線上にあります」と話してくれたのは、店主の前嶋さん。
器を中心に、伝統の民藝から現代作家さんのものまで個人的に好きなものを色々と集めているそうです。ここでは、パリで移動店を開催した時に買い付けたというシルバーのカトラリーなども並んでいました。
神戸では、2010年に「BAL」で移動店を開催したのが始まりなのだとか。そこから何度か続けて「kiito」では2回目の開催。今日は初日で既に数百人の来場というから驚きです。
ここにある器はほとんどが沖縄の作家さんの作品で、50工房ほどの参加。普段にはなかなか作品の数が出ない作家さんもいて、この移動店に合わせて作った作品も多く、そうやって作品が数多く揃うこと自体が珍しいのだとか。
では、どんな作品があるのでしょうか。例えば木村容二郎さんは、沖縄芸大の陶芸科出身で、作家さんに弟子入りして自分の工房を立ち上げたのだそうです。
再生ガラスで作られている「琉球グラス」も、これだけ色んな形を一度に見たことがありません。形があえて不揃いなところに味わいがあり、色もシンプル。素朴で存在感のある作品になっています。
増田良平さんの作品は一人一点までの購入となっていたり、初日前半で売り切れてしまった作家さんのものもあるとか。
「カフェをやり始めた20年くらい前と比べて、沖縄の作家さんがかなり増えてきていると感じます。皆さんホント自由に自分の物づくりをされているのでこのように多様な器が出てくるのでは」と前嶋さん。
沖縄に行かないと手に入らない、厳密に言うと沖縄に行っても手に入らないような器が揃っているのがこの移動店の特徴ですと教えてくれました。
関西で器を売っているようなお店の人も買いに来たり、料理人さんも結構来ているそうです。男性客が結構多いのもそういった人たちなのかもしれませんね。
とにかく、これだけの個性派揃いに出会えるチャンスはなかなかないかもですよ。是非、ぴったりフィットする相棒を探しに行ってみては。
mofgmon(モフモナ) Instagram(外部リンク)
mofgmona no zakka 移動店 神戸にて
日程:2023年12月13日~26日
場所:デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITO
住所:兵庫県神戸市中央区小野浜町1−4