【横須賀市】店主直伝!旨味あるお茶の淹れ方☆カテキン丸ごと摂れる「とけるお茶」も大人気☆新茶予約開始
空間クリエイター兼ライターの海のとなりです。暑くなってきましたね。仕事中など喉が渇いた時にはペットボトルの緑茶をよく購入します。お茶はそれほど身近なのですが、自分で淹れるのは大変そうで、ついつい買ってしまいます。今回はもっとお茶を楽しみたいという方必見!老舗のお茶専門店をご紹介します。
京急久里浜駅から徒歩5分の黒船仲通り商店街にはしもと茶舗久里浜本店があります。
ちょうど戸板市の開催日に訪問。
お店の前を通るといつもお茶の良い香りが漂っています。
戸板市開催中には焙じ茶用の火入れ機が店頭に置かれており、煎りたてのくき焙じ茶を販売しています。
初めて火入れ機を見ました。稼働中は茶葉の香ばしい香りにうっとりします。
深蒸し茶が絶品!
緑茶や玄米茶、焙じ茶など種類豊富にあります。
和のパッケージが綺麗ですね。一番人気は深蒸し茶 紫野(むらさきの)とのこと。はしもと茶舗さんの深蒸し茶は製法にもこだわった「究極の特蒸しの深蒸し茶」だそうです。
深蒸し新茶 紫野(むらさきの)
深蒸し茶 白露(しらつゆ
極上 白香
極上 朝霞
極上 ほうじ茶
極上 玄米茶
深蒸し特選利休新茶
八十八夜摘み新茶
深蒸し特上 利休
静岡新茶 第1号品 極上深蒸し茶など、まだ多数あります。
深蒸し茶とは普通の煎茶よりも約2倍長い時間をかけて茶葉を蒸してつくったお茶のこと。茶葉の中まで十分に蒸気熱が伝わり、緑が濃くまろやかな味わい。長時間蒸されることで茶葉が細かくなり、お茶をいれた際に茶葉そのものが多く含まれるので、水に溶けない有効成分も摂取できる特徴をもっているそうです。
便利なティーバック
簡単にお茶を楽しむことができるティーバックもあります。紅茶のようにマグカップに入れて1杯分だけ飲みたい時に便利ですよね。
お茶の栄養まるごと摂れる!元祖「とけるお茶」
玄米茶・煎茶・酒割り用の「とけるお茶」です。約140杯分100g 1,080円、徳用約280杯分1,620 円です。
はしもと茶舗さんでは、なんと約30年前に「とけるお茶」を手がけ、販売しているそうです。粉末茶はスーパーなどでよく見かけますが、一般的なとけるお茶はお湯にさっと溶けるようにデキストリンという植物性のデンプンを添加していますが、はしもと茶舗さんの商品は無化学農薬栽培されたお茶を特殊製法により微粉末に加工した添加物不使用、100%純粋な茶葉です。
購入してみました!
小さいスプーンが付いています。
開封するとふわりと緑茶の良い香り。鮮やかな若草色の粉末です。
常温のミネラルウォーターに1匙入れて、十分に振るとこんなにも綺麗な色になりました。
ダマや溶けにくさは全くなく、綺麗に溶けています。熱い湯でなくても簡単に溶けるのが手間がかからず良いですね。それに加え、まろやかな甘さです。夏の暑い時期にも、さっぱり爽やかに水分補給ができそうです。粉末を入れる量で濃さをお好みに調整できるのも良いですね。
お茶に含まれるカテキンには様々な効果があるようです。(参考:日本カテキン学会)「とけるお茶」は、まるごとお茶の栄養成分が摂れるのが魅力的。粉末なので、お菓子作りや料理(カレーや餃子、ハンバーグなど)に混ぜて使えそうですね。かき氷やアイスクリームのトッピングにも合いそうです。
贈答用の詰め合わせも大人気
化粧箱入り贈答用の詰め合わせもあります。一番人気の深蒸し茶(100g)と高級な焼き海苔(全型10枚×3帖)や深蒸し茶の詰め合わせがありますね。
人気の上喜撰「黒船」と横須賀走水産の焼海苔のセットです。
久里浜・横須賀ならではのお茶
幕末、浦賀に黒船が来航した際にペリー提督一行が久里浜海岸に上陸したことで有名ですね。黒船来航にちなんだお茶を販売しています。
上喜撰「黒船」利休 1,620円です。
こちらは上喜撰「黒船」1,080円です。パッケージには久里浜の初日の出の写真が使われています。まさに開国の希望の光ですね。
「太平の眠りを覚ます蒸気船、たった四隻で夜も眠れず」
「良いお茶《喜撰》を4杯も飲めば眠れなくなる」と美味しいお茶の特性と黒船来航直後の混乱を掛け合わせた狂歌だそうです。ちなみに「喜撰」とは 茶の銘柄の一つ、転じて茶そのもののことだそうです。こんな歌もありますよ。
「喜撰の新ときては、煎茶家のひねる所さ。折鷹・厂金(カリガネ)もよいが、喜撰にゃ及ばねへ」
洒落本・讚極史(1789‐1801)
三浦・横須賀の海産物
厳選した三浦・横須賀名産の乾物が多く並んでいます。
現在は生産者が数少なくなった天日干し新わかめ。生産技術者最優秀者の高木一治氏が栽培し、昔ながらの方法で手間をかけて作った天日干したわかめは肉厚で立派です。
【天日干しわかめの特徴】
・太陽の光を浴びて旨味や栄養が凝縮
・炒めても煮物にしても煮崩れなく扱いやすい
・磯の香りが強く肉厚なのでプリプリの食感で歯ごたえ抜群
三浦の海の恵み、ひじきです。相模湾はすぐそばを流れる黒潮の影響で真冬でも水温10度を下回ることはないくらい暖かく、栄養分豊富な海です。そのため、三浦半島のひじきは成長が速く、柔らかく味が良いそうです。収穫する時の状態から若芽が主体の「芽ひじき」、本体部が主体の「長ひじき」があります。磯の香り、風味が市販の商品と全く違います!大人気の商品です。
美味しいお茶を追求し、自社工場で製造しています
創業は江戸時代中期、現店主は15代目の橋本篤一郎さん。「美味しいお茶とは何ぞや」という湧き上がる問いと美味しいお茶を広めたいと言う想いから、約30年前に茶処静岡に製茶工場を建てたそうです。
茶畑や自社工場の様子を写真で紹介しています。5月新茶の最盛期や年のほとんどは自社工場に行き、作業をしているそうです。
荒茶製造工程
1.蒸熱
給葉機・蒸機・冷却機集められた茶の葉を蒸気で蒸す。冷却機で蒸された茶の葉の表面の水分をとりのぞきながら冷やす
2.粗揉(そじゅう)
粗揉機茶葉を柔らかくし、内部の水分を低下させるため、乾燥した熱風を送り込みながら打圧を加え、適度に摩擦・圧迫しながら揉む
3.揉捻(じゅうねん)
揉捻機揉みながら熱風で乾かす。
4.中揉(ちゅうじゅう)
中揉機茶の葉をふたたび揉みながら熱風で乾かす。
5.精揉(せいじゅう)
精揉機茶の葉に熱と力を加え形を整えながら乾かす。
6.乾燥
乾燥機揉みあげた茶を調整しながら充分に乾かすとお茶を荒茶が出来上がる
【仕上茶製造工程】
7.総合仕上げ
形が大小さまざまな状態で混じりあっているものを、ふるい分け、切断をして、形を整える
8.仕上乾燥
仕上乾燥機茶をさらによく乾燥させると同時に、独特の香りや味をひきだす
9.選別
選別機火入れされたお茶から茎、粉などを選別
10.合組
合組機産地や品種、蒸し具合などが異なる荒茶の特長を見極めて、ブレンドする
こんなにも多くの工程を経て作られるのですね。
茶葉は、摘採した時点から酸化酵素の働きによって変化(発酵)が始まるため、可能な限り新鮮な状態で熱処理(蒸す・炒る)をすることが大切とのことです。
店主直伝!甘くて旨味のあるお茶の淹れ方
美味しいお茶の淹れ方を教えていただきました。お茶を淹れる手捌きや佇まいが本当に美しいです。
綺麗な澄んだ緑色です。初めにポットから注いだ熱湯で淹れていただいたお茶を飲ませていただきました。お茶特有の苦味、渋さを感じます。次に水を足してぬるめで淹れたお茶を飲ませていただきました。同じ茶葉なのに甘くて、まろやかです。全然違います。温度でこんなにも味が違うなんて驚きです。
ポイントは温度
煎茶の場合、70度から80度くらいが香り、旨味がよく美味しい適温だそうです。コツは「沸騰したお湯を一度別の容器に移し替えると10度下がる、もう一度移し替えると10度下がる」そうです。大きめのお椀でやってみると意外に簡単にぬるめのお湯が作れました。
お茶文化を地域や海外の方にも伝えています
日本茶インストラクターの資格を持つ橋本さんはお茶教室の開催や学校・カルチャースクール等各種講習会で活躍されています。
また日本文化に興味を持つ外国人の方にも日本茶の魅力を伝えるために英語の説明を店内に設置。外国人が日本文化を巡るツアーにも店舗協力し、実際にお茶を飲んでもらうデモストレーションするなど精力的に活動をされています。
日本茶について英語でまとめた冊子です。
丁寧に細かく書かれていますね。英語で説明を受けた外国人の方々は日本茶文化のレクチャーやお茶の美味しさに大変喜んだそうです。
新茶が楽しみ!予約が始まりました
製造工程の中で、膨大な茶葉の中から最良の茶葉を選ぶ「荒茶の鑑定」は最も重要とのこと。はしもと茶舗さんの豊富な知識と経験、妥協しない姿勢に感服です。
「日本茶」は敷居が高く、淹れるのも大変な気がしていましたが、お話を伺い「大地のや自然の恵みと多くの人が手間をかけて作ったお茶を美味しく味わってみたい」と思いました。新茶を温度に気をつけて自分で淹れて味わってみたいですね。
「美味しく淹れたい。その心構えだけでも美味しくなるよ。」と笑顔で仰って下さった店主の橋本さん。お店に寄ると必ず出して下さるお茶とお店の方の暖かさは心の一服です。歴史ある老舗で日本茶のエキスパートがいらっしゃるので、お茶について色々教えて下さいますよ。はしもと茶舗さんのお茶を召し上がってみてくださいね。
次回の戸板市は4月15日(金)
戸板市には数多くのお買い得商品が並び、まとめ買いのチャンスです。
先ほとご紹介した日本茶やご自宅用にリーズナブルの荒仕上げの田舎作りなどが割引になります。
走水産の海苔や国内産どんこ椎茸なども前回は並んでいました。
端午の節句の可愛いお茶請けもありますよ。
自家焙煎珈琲豆サニムさんも同じ会社
同じ商店街にある自家焙煎珈琲豆サニムさんは同じ会社とのこと。静岡工場の一角に焙煎機を据えて、年間を通して、二週間に一回ほど、サニム用のコーヒー豆の焙煎をしているそうです。季節限定、新作の『新緑ブレンド』や水出しコーヒー(ダッチコーヒー)も大人気です。
Instagram SNSで情報発信中!
【おまけ】
最近ではおかんメーターをお茶の温度を測るのに使っています。久里浜の暮らしと道具forumさんで購入しました。素敵なポットや湯呑みも豊富でオススメです!
はしもと茶舗 オンラインショップもあります
Facebook
横須賀市久里浜4-7-9
TEL 046-835-1705 FAX 046-836-4936
営業時間 9:00~18:00
店休日 水曜日
自家焙煎珈琲豆 サニム オンラインショップもあります
横須賀市久里浜4-14-1
TEL / FAX 046-834-1117
営業時間 10:00〜18:00
喫茶コーナーは10時〜16時 ラストオーダーは15時30分
(コロナ感染症対策のため席を減らして営業中)
定休日 水曜日
駐車場有り 店舗斜め前の商店街駐車場と提携しています。2000円以上お買い上げで1時間の無料券あり
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