【京都市上京区】北野の天神さんの商店街で老舗うなぎ店がリニューアル 市場にはウクライナキッチンカーも
北野天満宮から御前通を下がって、中立売通りとの交差から千本通へと続くアーケード商店街が北野商店街です。京都市内の中でも昔懐かしい風情が残る商店街として知られます。
京都に日本初の市電(チンチン電車)が走っていたころから、西陣の台所として界隈の人に親しまれてきました。2023年6月12日に自転車で軽快に走っていると、商店街の入り口辺りから、なんとも香ばしい香りが漂ってきます。うなぎのかば焼きやとすぐにわかりました。
「鎌田川魚店」は、この場所で現代は四代目となる創業百余年来の老舗。北野界隈では「鎌田のうなぎ」で名が通っています。しばらく仮店舗で営業していましたが、2023年5月21日にリニューアルが完成して帰ってきました。
店内には旧店舗の屋根のひさしが、市電が走っていたころの店舗や周辺の昔懐かしい写真とともに粋なモニュメントとして残されています。
鎌田川魚店のうなぎは関西流の鰻です。関西流の鰻というのは、腹から開いて蒸さずそのまま百年伝えられたたれを付けて焼きます。そのため鰻の味、皮の固さに誤魔化しがききません。 鎌田では鰻を一本ずつ手で掴んで問屋から皮の固さをたしかめて持って帰ってきます。鰻の一本選りと呼ばれます。しかし、良い鰻だけ選られた問屋は困ります。この一本選りで買える鰻屋は京都で一握りなのだそうです。
北野商店街では、2023年6月25日(日)に第7回となる「きたの参道市場」が開催されます。 ウクライナの避難民女性らで運営するウクライナ家庭料理のキッチンカー「Fainafoods」も登場します。
マシュマロとゼリーの中間のような新食感のウクライナ定番スウィーツのゼフィルやもちもち生地の中にそぼろ状のチキンや野菜が入ったムレンティ、ドライフルーツとオレンジを使った伝統的ドリンク「ウズバル」、サクサクパイ生地を何層にも重ねた「ウクライナケーキ」などが出されます。
ますます元気になりつつある北野商店街へお立ち寄りください!
「鎌田川魚店」(外部リンク)京都市上京区一条通七本松西入東町45−1 075-462-0415