【京都市西京区】規格外でもこんなに美味しいよ! フードロスマルシェに京都西山のこだわりの生産者ら集結
京都市西京区、長岡京市、向日市、大山崎町にまたがる風光明媚な田園風景が続く京都西山エリアで活躍する生産者や加工製品事業者が、採れたての旬の野菜や果実、またその自然を活かして作られた豆腐やごま油を持ち寄って、今社会問題化しているフードロスについて考える「フ-ドロスマルシェ」が 2024年11月22日に「阪急洛西口高架下トート広場」で開催されました。
ブースでの即販売や試食品の提供などで集まった6つの生産者や事業者は日常的に食品ロス削減の取り組みも行い、こだわりの逸品を作り続ける、まさに西山を代表する生産者や事業所さんたちです。即売会では、大枝柿やその加工品、オーガニックな多品目の京野菜、豆腐や手揚げ、手作りのごま油やごま製品がずらりと並べられました。
西京区大枝(おおえ)地区の特産の「冨有柿」を生産する田原農園の6代目で今回のイベントの運営も担当した「DELICEキョウト」の西田圭太代表によると、「日本で1年間に廃棄される食品は472万トンにも上り、日本人一人が毎日お茶碗1杯強をすてていることになる」のだそうです。
西山地区の規格外の野菜を使った逸品の試食会とともに各事業者さんのフードロスへの取り組みも紹介されました。京都大原野の里の自然を活かし、国産大豆とこだわりの製法で作り上げる豆腐や職人さんの手で揚げる京揚げが人気の「豆腐工房うえだ」では、製造過程でたくさん出るおからを飼料、肥料や菌床に転用したり、おかきに混ぜると香ばしさが増すのだとか。
今年は酷暑とカメムシの大量発生で9割が規格外になって出荷できなかったという大枝柿を生産する「田原農園」では、規格外商品から柿のドライ製品やコンフィチュールを製造する取り組みや柿チャツネカレーの提供などを行っています。大原野で農薬や化学肥料を使わずに野菜を栽培する咲里畑は食べられる花やハーブが人気です。酷暑もあり小粒過ぎたり、黒っぽくなった生落花生を食べてみましたが、味は変わりなく大変美味しかったです。
他にも西山で唯一パクチーを生産する大原野今井農園や、有機にこだわる「まるごと味わえる野菜」を販売するオーガニックnico、昔ながらの手作りのごま油やごま製品で知られる山田製油から規格外の商品で作られる加工品や規格外でも美味しく食べられるレシピなどの紹介がなされました。
京都市ごみ減量のキャラクターの「こごみちゃん」も応援に駆け付け、「食事の食べ残しをなくそう」とのアピールなども。この日は、阪急交通社のフードロスツアーの約80名も合流しましたが、西山の行列のできる人気店でもある「ピッコロモンドやまだ」や「めだか食堂」の規格外の柿やミニトマトを使った逸品も入った弁当を会場でみなさん、美味しそうに召し上がっておられました。
この日参加の事業者さんは、それぞれの実店舗や直売所もされていますので、立ち寄ってみてください!
「阪急洛西口高架下トート広場」(外部リンク)京都市西京区川島莚田町