2週間前と同じキャッチコピーが付いた「WBCスーパーミドル級挑戦者決定戦」が間もなくゴング
2月27日に催された元王者のアンソニー・ディレルvs.カイローン・デイビス戦も、「WBCスーパーミドル級挑戦者決定戦」と名付けられた興行で、FOXが放送した。強気のSHOWTIMEも、まったく同じキャッチコピーで今夜のファイトを組んだ。
数時間後にリングに上がるのは、元同タイトル保持者のデビッド・ベナビデスとロナルド・エリス。ベナビデスは、2019年9月28日に、冒頭で述べたアンソニー・ディレルを9回KOで下してWBCスーパーミドル級タイトルを獲得した。
だが初防衛戦でリミットをオーバーし、せっかく得たベルトを失ってしまう。試合自体は行われTKO勝利を収めたので、現在の戦績は23戦全勝20KOと無傷のままだ。
ベナビデスにとって今日は、出直しのファイトとなる。前日計量では167.2パウンドと、無事にパスした。18勝1敗2分けのエリスも同じウエイトであった。
「俺は前回、圧倒的な内容で勝利を飾った。負け知らずだった相手を10回で沈めたんだ。でも、タイトルは無くした。俺を倒せるのは俺自身だけってことさ」
24歳の元チャンピオンは自信満々にそう語る。
一方のエリスは言った。
「どの試合でも自分は劣勢を予想されて来ました。こんなチャンスが巡って来るとは思わなかったです。人生の全てを懸けて戦い、周囲の声をかき消したい。咬ませ犬が伝説の男になる瞬間が訪れるんですよ!」
ベナビデスは、体重超過がなければIBF同級王者との統一戦の声もあがっていた。現在の同級の主役はカネロ・アルバレスだ。カネロを中心にビッグマッチが動いているので、今夜の勝者がどのように絡めるか、予想はつかない。
さて、今夜はどんなファイトが展開されるだろうか。