『東京アラート』とは?説明がとても雑なので、わかりやすく解説
KNNポール神田です。
大阪府が『通天閣』の色を変えるという信号形式の安全表示は、そのまま東京都にも伝わり、2020年6月2日(火曜日)23時に、『東京アラート』が発動され、赤くライトアップで照らされた…。
■そもそも『東京アラート』とは…?
『東京アラート』とは?東京都の説明が、とっても雑なので、ITジャーナリストが、わかりやすく解説してみたい!
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1007942/1008167.html
東京都庁の説明によると…
「東京アラート」は、都内の感染状況を都民の皆様に的確にお知らせし、警戒を呼び掛けるものです。
…となっている。そして、東京都で集計された『モニタリング指標』によってそれらが『発動』される。
そもそも、『東京アラート』とは、小池百合子都知事の『キャッチフレーズ好き』が生み出した無用の産物でしかないだろう。単に『東京都モニタリング警戒情報』でもよかったはずだ…。
アラートとは、英語で「警報」という意味であり、パソコン用語としては、ユーザーが誤った操作をしようとしたときの警告や確認、注意を促すメッセージを指すものである。
…。なので、『東京アラート』発動と言われてしまうと…とてつもない事が起きているかのような錯覚を抱いてしまう…。それそそれで、警戒情報だから良いのだが、…かといって、また『再自粛要請』されるものではないというから、ハナシがややこしくなっているのだ。
■『東京アラート』と『営業自粛要請』の『損益分岐点』を見極めよう!
これらの情報はすべて、東京都の『ウェブサイト』で公開されているので、テレビやワイドショーの情報で煽動されることなく、自分自身の目で確認することをぜひ、おススメしたい。ただし、東京都の『新型コロナウィルス感染症対策サイト』では、『説明が雑』なので、わかりやすく解説してみたい。
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp
『東京アラート』こと、『警戒情報』は、これらの『約1週間のモニタリング指標』で発動された。つまり、これらの約1週間のモニタリング指標にもとづいて、発せられる『警戒情報』のことだ。しかし、こちらの図を見ても非常にわかりにくい…。
『目安となる数値』の『緩和ポイント(東京アラート)』と『再要請(再自粛要請)ポイント』があることを意識してみてほしい。
2020年6月2日火は…、
『(1)新規陽性者数』が、16.3人で『緩和ポイント』の20人以下でセーフ。
しかし、『(2)接触歴不明率』が50%で『緩和ポイント』の50%以下でアウト!
また、『(3)週単位の陽性者』が2.15人で『緩和ポイント』の1以下を超えたのでアウト!
2つ以上の『緩和ポイント』を超える数値となったことで『緩和ポイント(東京アラート)』が出されたのだ。
大事なのは、緩和ポイントを超えたことである。これらの『緩和ポイント』が東京アラートなのだ。
■『緩和の目安(東京アラート)』は超えたが、『再要請の目安』は超えていない?
こちらの図では、『緩和の目安』は超えたが、『再要請の目安』は超えていないことをあらわしているが、読み替えると、『緩和ポイント(東京アラート)』を超えたが、『再要請(再自粛要請)ポイント』は超えていない状況であることが理解できる。
なので、『3密』を警戒してほしいという指標ととらえるべきだ。
なので、『東京アラート』で一喜一憂するのではなく、自粛要請緩和のポイントを上回った状態であるという認識の元で、普段の新しい生活スタイルを注意しながら守るべきなのである。