【宮城県 松島町】行列のできる店 [丸焼きたこせんべい] 極薄のパリッと食感が見事!
宮城県松島町のJR松島海岸駅から瑞巌寺方面へと歩いていると、筆者はふと異変に気がついた。平日にもかかわらず、多くの人々が吸い込まれるようにして通りから姿を消している・・。一体どこへ向かっているのか、注意深く眺めているとその先には、ふにゃりとした可愛い「赤いタコ」の姿が描かれた看板が!
人々が向かっていた先は、2023年3月に新規開店した「丸焼き たこせんべい」。平日の午前中というのに、既にこの行列!混み合っていたが、お会計は券売機スタイルなので流れはとてもスムーズ。お客様は自分のお好みの煎餅を選びチケットを購入、そして注文という一般的なものだ。
A4サイズほどの長方形の煎餅は、結構大きめ。皆の様子を見ていると焼きたてのものをパリンッと頬張って、すぐさま美味しい〜!という微笑ましい表情。
さあ!筆者も早速、焼きたてをいただこう・・と思ったのだが撮影中だったため、お持ち帰りを希望。ちゃんと煎餅がしけらない様に配慮された素敵な箱入りがあるのだ。通常は長方形の大盤の煎餅なのだが、それを小さめにカットして、それをパッケージにぎゅっと収めたもの。
これは嬉しい配慮。出来立てをその場で食べるのが、もちろん美味しいのだが、どうしてもそうはいかない状況や、遠方の友人知人たちに食べさせたい!となった場合は、やはりお持ち帰りしたいもの。特に、日本国外から観光で松島を訪れた方にとっては、お土産として自国に持ち帰りたいとなるはずだ。なのでコンパクトに収まっているのは有り難い。
袋を開けると結構たっぷりの煎餅!1枚のピースには、しっかりとタコの名残があってまるで大理石のような、美しいタコ色のマーブリングの様な仕上がり。
薄さは、なんと約1ミリ程度しかないので、パリッ!としたとても心地よい軽い食感。軽いのだが、味の深みが物凄いのだ。この極薄の中に、しっかりとしたタコの力強い風味が閉じ込められていて、たった1枚(1ピース)を食べるだけで、イメージとしてはタコ1匹を食べた感覚になる。それくらいタコの濃厚な旨味がそこに生かされているのだ。この薄さで味わい深さを感じられるのは、本当に見事な職人技だと感じた。
口一杯にタコの風味を感じながら言葉がなくても、その幸せな表情が周囲に美味しさを伝えることが充分にできる。本当に '丸焼きたこ' を感じることができる煎餅だ。
行列が自然とできるのも納得の1枚。まずは焼きたてをパリンといこう!
きっと、タコの旨味にやみつきになるぞ。