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【NHL】ティム・セラニとポール・カリヤが揃ってアイスホッケー殿堂入り!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
揃ってアイスホッケー殿堂入りを果たしたティム・セラニ(左)とポール・カリヤ(写真:ロイター/アフロ)

NHLの名門チーム・メイプルリーフスのホームタウンと言えば、トロント(オンタリオ州)。

ホッケー大国と呼ばれるカナダ最大の都市への(陸路の)玄関口・ユニオンステーションに程近いところにあるのが、HOCKEY HALL of FAME(アイスホッケー殿堂)です。

▼世界各国のアイスホッケーグッズを展示

トロントにある「アイスホッケー殿堂」では、NHLなどの北米プロリーグに限らず、世界各国のアイスホッケーにまつわる品を展示(常設展示以外の物もあります)。

なかでも選手たちが着用したジャージ(ユニフォーム)は、古今東西の物がズラリ! 所蔵品の中には、日本のジャージも含まれています。

日本リーグ・西武鉄道チームのジャージ(Photo:Jiro Kato)
日本リーグ・西武鉄道チームのジャージ(Photo:Jiro Kato)
スマイルジャパンの大先輩たちが着たジャージ(Photo:Jiro Kato)
スマイルジャパンの大先輩たちが着たジャージ(Photo:Jiro Kato)

▼功労者たちのパネルも展示

「アイスホッケー殿堂」には展示品だけでなく、その名のとおり、功績を称えられ殿堂入りの栄誉を受けた”ホールオブフェイマー”のパネルも掲げられ、その中には、堤義明氏(元日本アイスホッケー連盟会長)、冨田正一氏(元国際アイスホッケー連盟副会長)、故・河渕務氏(元日本アイスホッケー連盟顧問)という ”日本人ホールオブフェイマー” (いずれも国際アイスホッケー連盟が選出)のパネルも掲げられています。

史上初めて日本から殿堂入りを果たした堤義明氏(Photo:Jiro Kato)
史上初めて日本から殿堂入りを果たした堤義明氏(Photo:Jiro Kato)

▼新たに7人のホールオブフェイマー誕生!

昨夜(現地時間)この「アイスホッケー殿堂」へ、新たに名を連ねる「7人のホールオブフェイマー」の顔ぶれが発表されました。

【プレーヤー部門】左から

デイブ・アンドレチャク(タンパベイ ライトニング初優勝時のキャプテン)

ダニエル・ゴイェット(カナダ女子代表でオリンピック2回優勝)

ポール・カリヤ(アナハイム マイティダックスなどで活躍し、映画にも出演した日系人FW)

マーク・レッキ(スタンレーカップを3度獲得)

ティム・セラニ(NHLのルーキー最多記録76得点をマーク)

【ビルダー(ホッケーへの功労者)部門】

クレア・ドレイク(アルバータ大学のコーチを長年歴任し数多くの名選手を育てる)

ジェレミー・ジェイコブス(1975年からボストンブルーインズを支え続けるオーナー)

▼ダイナミックデュオが同時受賞

このうち注目されるのは、カリヤとセラニの二人!

NHLに詳しくない方でも、この二人の名前を耳にしたことがあるのではないですか?

実は昨年も、カリヤはホールオブフェイマーの候補に名前が挙がりましたが、残念ながら選出に至らず・・・。

しかし、アナハイム時代に一緒にプレーをする姿から「ダイナミックデュオ」と呼ばれたセラニと揃って受賞することになったのは、ひょっとするとホッケーの神様の粋な演出だったのかもしれません。

▼まだまだイケそうなセラニ 対してカリヤはサーファーに???

ちなみにセラニは、昨秋に行われたウィニペグでのアウトドアゲームでプレー姿を披露!(筆者オフィシャルサイトの紹介記事へのリンク)

まだまだイケそうなセラニに対して、カリフォルニアの家で、のんびり過ごすことが多いというカリヤは、週に3、4回ほどサーフィンを楽しんでいるそうで、現地メディアによると、殿堂入りの知らせは、サーフィンを楽しんで家に戻ろうとした時に聞いたそうです。

尚、カリヤ、セラニを含めた受賞者への表彰は、11月にトロントで催さます(予定)。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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