【目黒区】「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」の「珈琲教室」に参加、自分でおいしく淹れるコツ
普段自宅では豆から挽いて、ハンドドリップでコーヒーを淹れて飲んでいる派の私。「まあ、だいたいこんなもんだろう」と思って飲んできました。
しかし、せっかくいいコーヒー豆を購入しているのだから、もっとおいしく飲みたい。ということで行ってきました「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」の「珈琲教室」。
2024年10月3日(木)に開催されたので、いそいそと参加してきました。
「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」は、ドトールコーヒーの創業者・鳥羽博道(とりばひろみち)さんがオーナー
「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」は鳥羽珈琲株式会社が手がけるコーヒーの複合施設で、2021年7月に自由が丘の学園通り沿いにオープンしています。
至福の1杯を目指して世界中からコーヒーの生豆を厳選してお取り寄せ。地下1階には熟成庫を備え、オリジナル開発のロースターで自家焙煎して提供しています。
こちらのお店1階にはギャラリーがあり、301点のデミタスカップ&ソーサーを展示。
世界の名窯で生み出されたアンティークカップの世界を間近で鑑賞できるのも魅力の一つです。
また、古くは1800年代にトルコでつくられたミルを始め、主に1900年代初期にヨーロッパやアメリカで使用された家庭用アンティーク・コーヒーミルを約80個展示。こちらもなかなか見ごたえがありますよ。
自分でおいしいコーヒーを淹れるコツを伝授、「ロイヤルクリスタルコーヒー」のセミナー
「珈琲教室」は「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」2階にある「ロイヤルクリスタルカフェ」の個室を使用して行われました。私を含めて10名が参加。
講師は鳥羽珈琲株式会社の顧問であり、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)相談役・カップオブエクセレンス国際審査員も務める菅野眞博さんが担当されました。1979年にドトールコーヒーへ入社以来、コーヒー一筋でキャリアを重ねてきた方です。
最初は座学で珈琲についての講義。その後、菅野さんによるハンドドリップのデモ、最後は自分自身で2回ドリップにチャレンジし、おいしいケーキとともにいただくという流れです。
わかりやすくコーヒーの魅力を語ってくれた菅野さん
まずは菅野眞博さんによるコーヒーの基礎知識についての講義を受けます。コーヒー豆は赤道を挟んで北緯・南緯それぞれ25度の地帯(コーヒーベルト)でしか栽培されていないこと。
おいしいコーヒーが生産されるための条件、世界の生産国についてのお話がありました。特に中米・カリブ海の生産国であるキューバ―、ジャマイカ、メキシコなどは世界有数のコーヒー生産国。
その理由や歴史的背景なども知ることができてとても勉強になりました。
普段私たちが目にしているコーヒー豆はどのように栽培されているのか。収穫したコーヒーの実(コーヒーチェリー)が精製され、生豆として輸入されていくプロセスなども写真や菅野さんの豊富な知識による解説でとても勉強になりました。
おいしいコーヒーを淹れるための実践編がスタート
座学の後は実践編です。コーヒー豆の選び方・焙煎方法・挽き方など、コーヒーをおいしく飲むためのプロセスはいろいろあります。
基本的なポイントは以下の5つなのだそうです。
- 出来るだけ新鮮なコーヒー豆(粉)を使う
- 軟水がおすすめ(浄水器を使用した水道水)
- 湯温は93度で抽出する
- 抽出器具により粉の粗さ、量を調整(一般的なハンドドリップなら中挽き、1杯8~10グラム
- 最初に蒸らしを20秒
焙煎したてのコーヒーは炭酸ガスが出ているので、それが落ち着く3日後~2週間頃がベスト。
また、ペーパーフィルターを使うときは、面倒でも最初に湯通しをして紙の匂いを洗うことをおススメします。
ハンドドリップでコーヒーを淹れてみる
まず最初は菅野さんがお手本を見せてくれました。動画を含め、プロの淹れ方をご紹介していきましょう。
コーヒーのペーパーフィルターを立体的に折って準備
我が家は円錐家のフィルターを使用していますが、一般的なご家庭では扇形のペーパーフィルターを使用しているのではないでしょうか。
コーヒーを淹れる前にこのペーパーフィルターを折り、立体的な形にして準備しておきます。
ペーパーフィルターをドリッパーにセットしてお湯で洗う
ドリッパーにペーパーフィルターをセット。ポットの上に乗せたらお湯で洗います。
ペーパーフィルターの真ん中にお湯をかけると下にひっぱられ、ドリッパーの形にぴったりと密着してずれません。その後フィルターのフチからお湯をかけて全体をよく洗うのがコツです。
コーヒー粉をペーパーフィルターに入れて平にならす
ペーパーフィルターを洗い終えたらポットのお湯を捨て、量りの上に戻し、重さを0グラムにします。コーヒーの粉を1杯分なら8グラム入れましょう。
コーヒーの粉は、ドリッパーをトントンと叩くようにして表面ができるだけ平になるようならします。
湯温を93度まで下げたものを少し注いで20秒蒸らす
お湯を粉の中心からゆっくり小さな円を描くように注ぎ、粉全体を湿らせるようにします。8グラムのコーヒーならだいたいお湯の量は20グラムぐらいです。
ここで約20秒ほど蒸らすのがポイント。コーヒーのコクや香り、甘味を引き出してくれるプロセスです。
抽出にベストな湯温は93度。沸かして約1分ほど経ったぐらいがちょうどそのぐらいの温度なのだとか。
教室では蓋に温度計がセットされた湯沸かしポットを使用していました。
蒸らし終わったらコーヒー粉の中心から円を描くようにお湯を注ぎます
蒸らしが終わったら、再び量りを0グラムにセット。ペーパーフィルターの中心からお湯をゆっくりと注ぎます。
1杯分なら1杯分(160グラム)、2杯分なら2杯分の分量のお湯を一度に入れて抽出。私は普段、何回にも分けてお湯を注いでしまっていました。
コーヒーを抽出し終わった後、ドリッパー内のコーヒー粉が同じ厚みで真ん中がすり鉢状になっていれば成功です。上の写真は菅野さんが抽出したペーパーフィルターの様子。
コーヒーの粉の厚みが本当に均一で美しいですね。
私は上写真のように、ペーパーフィルターに付着していたコーヒー粉を下に落とすようにいつもお湯を入れていました・・・。
今後は気を付けます。
コーヒーのプロが淹れてくれたものを皆さんと試飲
菅野さんが淹れてくれたコーヒーを試飲させていただきました。びっくりするほど香りが良く、コクもあります。
コーヒー粉はロイヤルクリスタルコーヒーのオリジナルブレンド。キューバ、ブラジル、ケニアなどの豆を独自に組み合わせ、上品な甘味とコクが感じられる味わいとなっています。
酸味・苦味のバランスもよく、後味もすっきり。この後、自分たちで2回抽出にチャレンジしましたが、この味わいには及びませんでした。
教えていただいた要領で、今度は自分たちでコーヒーの抽出にチャレンジ
菅野さんのデモの後、同じテーブルの方とコーヒーの抽出にチャレンジ。1回目は皆さんが淹れたコーヒーを試飲させていただき、お湯の注ぎ方やそのスピードなどちょっとした違いでまったく違った味になることを体験することができました。
コーヒーメーカーで淹れるならある程度均一に淹れることができるのでしょうが、ハンドドリップはお湯の温度、注ぎ方、抽出時間で全然味が変わってしまいます。これはハマってしまいそうですね。
2回目は美しいコーヒーカップに入れて、ケーキとともに味わいました。「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」の地下にはケーキ工房があり、選任のパティシエが毎日ていねいにケーキーを作っています。
ケーキ(生菓子)は店内でも食べられますし、テイクアウトもOK。
「ロイヤルクリスタルカフェ」ではアフタヌーンティーやハイティーセットがとってもリーズナブルに楽しめることでも人気です。
めぐろ観光まちづくり協会×怪奇ユニット・都市ボーイズの番組「都市ボーイズの都市伝説ツアーズinめぐろ7」では「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」を訪問し、アフタヌーンティーを楽しむ様子も紹介されていました。
こちらもぜひ、チェックしてみてくださいね。
今回の珈琲教室に参加した後、自分で何度か抽出にチャレンジしたところ、かなりおいしく淹れられるようになってきた気がします。
いつものコーヒーをよりグレードアップさせたいなら、珈琲教室に参加されてはいかがでしょうか。「ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店」では、今回のようなセミナーを定期的に開催しています。
公式Instagramをフォローしておくと、予定が告知されますのでぜひ!
■取材協力
【店舗概要】
ロイヤルクリスタルコーヒー 自由が丘店(Rettyページ)
営業時間:平日 11時~20時/土日祝 11時~19時
住所:東京都目黒区自由が丘2-16-3 ロイヤルクリスタル自由が丘
問合せ先:03-5726-9268